episode16 ページ17
ブォン…ブォン…
今日は東京卍會の集会の日。
特攻服に身を纏った俺達は集会場所に集まっていた。
龍宮寺「オラ‼︎集まれテメーら集会始めっぞ」
ケンチンの一言で一斉に整列し頭を下げたメンバー達の間を、俺、A、ケンチンの順で歩き階段に座った。
俺を真ん中に右側にはケンチン、左側にはAが立っている。
佐野「今日集まったのはメビウスの件だ。うちとぶつかりゃデカい抗争になる。ぶつかるなら武蔵祭りのタイミングだ」
A「……」
佐野「じゃあ、みんなの意見を聞かせてくれ」
そう告げながらAを何度か見ると、どこか怯えた目をしていた。
正直、Aの前でメビウスの話はしたくない。
女性にも被害を与えるような奴等の話を聞くだけで、Aは不安でいっぱいのはずだ。
でも、このままじゃこのチームを作った意味がねぇ。
何がなんでもメンバーは勿論、Aは俺が絶対守る。
そう心で誓いながらメンバーの声に耳を傾けた。
佐野「どうする？パー。やる？」
林田「相手は二つ上の世代だし、東卍もただじゃすまないし、みんなに迷惑かけちゃうから…」
佐野「…」
林田「でも…悔しいよマイキー」
佐野「んな事聞いてねぇよ。やんの？やんねぇの？」
林田「やりてぇよ‼︎ぶっ殺してやりてぇよ‼︎」
佐野「ニコッ。だよな。東卍にパーの親友やられてんのに迷惑って思ってる奴いる⁉︎パーの親友やられてんのにメビウスに日和ってるやついる⁉︎」
佐野「いねぇよな‼︎‼︎メビウス潰すぞー‼︎」
東卍「おぉぉぉぉぉーーーー‼︎」
パーちんの思いを聞いてやると決めてた俺。
東卍のメンバーの気合も十分で皆んなに改めて感謝の気持ちでいっぱいだった。
龍宮寺「フッ」
A「…」
佐野「8月3日、武蔵祭りが決戦だ」
俺の一言で集会は終わり各々が帰り始めた頃、
佐野「Aちょっと話がある」
と、Aを呼んだ。
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作者名：AI | 作成日時：2022年8月9日 1時
