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「……ま、いいよ。大方、エシャロが落としたか失くしたかしたピアスをこのガキが拾って、届けに来てくれたって感じだろ？違うか？」
『う……その……』
「あ、えと…お姉ちゃんが僕に預けたんだ…戦ってる最中に失くしたくないからって……大切な物だから…」
『え、それ全部言っちゃう！？』
「ほォー、それで？」
え、言ったらダメだったのかな…
でも、お兄ちゃんの圧がすごいから言うしか…←
「絶対に壊したくない、失くしたくない、大切な物だから、戦いが終わるまで持っててって…」
「で、終わってからお前は今まで届けられず、エシャロはエシャロでピアスがなくて焦ってたと？」
『…………ソウイウコトデス…』
「ご、ごめんなさい……」
もっと早くに渡せていたら、お姉ちゃんは怒られずに済んだのに…
「……いや、ありがとな。」
「！？」
予想もしてなかった。
僕もお兄ちゃんに怒られると思っていたのに、まさかこの人からも頭を撫でられるとは。
「“人間”から預かった物をちゃんと返しに来るお前のその勇気、大事にしろよ。」
「……うん！！」
その時、お兄ちゃんの胸元から何かがキラリと見えた。
「……！！」
それは見間違いもない、お姉ちゃんのピアスと同じ青い石。
「さて、戻るぞ。しらほしちゃんが待ってる♡」
『あー、はいはいそーですね…』
「……お前、その態度…後で覚えとけよ。」←
『え、説教終わってなかったのォ！！？』
「当たり前だ！！」
あァ、そうか、そういう事だったのか…
『じゃあね、少年。本当にありがとう。』
「僕の方こそ、ありがとう…！！」
『世界は広いんだ。少年も、大きくなったらわかるよ。』
そう言って、お姉ちゃんは微笑んで去って行った。
これが、僕の人生で初めての恋で、初めての失恋だった。
……そして
「好きな女性のタイプ？そーだなァ……強くて優しい人、かな。悪党を倒せるくらいの…ね。」
彼女に貰ったバンダナを身につけて━━
━━━━━━━━━━━━━━
はい、魚人の少年sideだけ、少し大人になった時に思い出した風にしてみました。
“当時は”とか“未だに”とかさりげなくヒントとして書いてました。(それで気づいてもらえなかったら悲しいやつ)
次回からはまた本編へと戻ります。
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☆Sirius★(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！次の更新をしばしお待ち下さい！ (2020年5月31日 18時) (
レス) id: 399b688a1c (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - また続編おめでとうございます！ (2020年5月31日 18時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
☆Sirius★(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！！原作本が手元になければ多分…いや絶対ここまで書かず、書きたい部分だけ書く形式にしてたと思います。原作様々…！！（その意気でリメイク中の方にも手を付けろという声も聞こえます←） (2020年1月27日 17時) (レス) id: 399b688a1c (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続編おめでとうございます！あなたの事が此処まで更新するなんて…そこに痺れる！憧れる！ (2020年1月27日 17時) (レス) id: 529b85d986 (このIDを非表示/違反報告)
☆Sirius★(プロフ) - 雪華さん» ありがとうございます！！ (2020年1月27日 17時) (レス) id: 399b688a1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆Sirius★ | 作成日時：2020年1月27日 16時
