猫な貴方と言葉の鎖番外編 (ページ6)

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主人公sibe

煙が収まり目を開ける

ザ「ゲホゲホ！っんだよいきなり！」

ザップさんの声がした
そちらに目を向けると包帯ぐるぐる巻きになってやけに血色の悪いザップさんがいた

まさかさっき開けた箱って…

すぐに自分の姿を確認した

『うそ…』

窓に映る自分は頭に耳を生やし恐らくお尻から生えた二本の尻尾がゆらゆらと揺れている
服装まで…こんな…恥ずかしい格好…
肩を落とすとりんっと首の鈴が音を立てる
この格好じゃあ猫又じゃなくてただの花魁だ…

二次元で良くある膝上までしか裾がない着物

K「あらすごく可愛い！」

ザ「エロいなつかそれどうなってんだ？」

ザップさんが尻尾の一本に触れた時ゾゾゾっと背筋に寒気が走る

『っ！』

ス「ザップ…今すぐその手を離せ…でなければ張り倒すぞ」

ザ「ぁあはいはい」

ス「大丈夫かい？」

『…はい…』

ス「そう寒くない？僕の上着を着ているといいよ」

そう言ってるマントの中でジャケットを脱ぎ私の肩に掛けてくれた

『ありがとう…ございます』

少しまだ温もりの残るジャケット……温もり……

ス「ジャケットあったまってないだろう？これが無駄に再現度高くてな殆ど体温が今僕ないんだよ」

そう言って白い手を差し出した確かにすごく体温低い

『すごいですね…人間の平均体温まで捻じ曲げてくるなんて…』

ス「本当外には出せない代物だな」

二人話していると後ろからザップさんの笑い声が聞こえてきた

ザ「おまwwwそれ女だろ！っふヤベェ腹いてぇ！」

レ「っな！何写真撮ってんすか？！」

ザ「いや動画だ」

レ「尚更安心できねぇよ！」

目に入ったレオくんは木の杖につばの長い帽子それに黒く長いワンピース

『魔女？魔法使い…ですかね？』

ス「魔法使いでいいんじゃないか？」

K「あらレオっちも似合ってるわよ」

レ「言われても嬉しくないっす…ゾンビの方がマシでした…つかなんで魔女なんすか…俺男っすよ…」

チェ「まぁまぁ似合ってるしいいんじゃない？今度の潜入捜査で使えるかもよ女装」

レ「気持ち悪いこと言わないでください…俺のライフはゼロっす…」

そう言ってソファーに倒れこんでしまったレオ君

『大丈夫ですか？』

レ「ダメかもしれないっす…流石に立ち直れないっす…」

今ここで似合ってるとは間違っても言わない方がいいだろう
でもごめんなさいレオくん私似合ってるって思っちゃいました…