【ツキウタ。】夕月夜の長月夜 (ページ5)

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｢ごめん、陽。俺だけ今日の仕事明日になったって海さんが、あれ…君もしかして｣

陽にぃとさっきまで話していたのはこの前の神様(仮)だった。
同じ歳くらいだと思ったけれども一つ上の先輩なんて思ってもいなかった。

｢陽の知り合いだったんだね｣

びっくりしたように少し困った笑いを浮かべながらそう言った。
神様(仮)がこんなに近くにいた人なんて思っていなかったから緊張してきた。

｢はい、陽にぃとは従兄弟なんです｣

｢え？お前ら知り合い？｣

状況が読めずにいる陽にぃ。
後で事情は話せばいいかな。

｢まぁ、そんな感じ。名前聞いてなかったよね？俺は長月夜です｣

｢私は日波Aです…！｣

｢えっと、よろしくね？Aちゃん｣

｢こちらこそ、よろしくお願いします…夜さん…！｣

何だか慣れなくてアタフタしてしまった。
恥ずかしい。

｢つーかA。ほんっとテレビ見ないんだな？｣

｢え？｣

陽にぃは夜さんと目を合わせて笑っていた。

もしかして…

｢夜さんも、アイドルなんですか!?｣

すると夜さんはアイドルという単語に少しだけ照れくさそうに頷いた。

神様(仮)は夜さんという名前とわかり、神様ほど遠くはないけれどもアイドルという遠い存在の人でした。