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寄せられた整った顔にドキリとするが私は瞬時に思った。
「だ、だめ…夜さん助けて…っ」
その言葉を口にすると同時に隼さんは離れ、開いたドアからは夜さんの姿。
「夜さん…っ!」
「えっ、ど、どうしたの!?」
私は思わず駆け寄って夜さんの後ろに隠れる。
隼さんも立ち上がって夜さんの前に立った。
「ごめんね、夜。僕も欲しいんだ。夜が必要ないっていうなら僕がAちゃんを貰うよ」
「…隼さん、それはどういう意味ですか?」
私を庇うように夜さんは一歩前に出た。
夜さんの背中がすごく頼もしく見える。
「俺は隼さんに比べたらいろいろな面で未熟ですが…Aちゃんだけは何があっても渡しません」
その言葉に私は目の奥が熱くなった。
そうして思わず夜さんの背中に抱き着いた。
「はぁ…僕の負けだね…手を引くとしよう。でも奪うチャンスがあったら容赦なく奪うからね?気を付けて、お姫様」
意味深な笑みを残して隼さんは部屋を出て行った。
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作者名:塩キャラメル(□‐□)なのだよ | 作成日時:2016年9月1日 22時