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「じゃあ姫様はここに立っててね」

そう言って待たされているのはハロウィーンの特設コーナー。

「陽にぃ、これはどういうことで?」

「実はな…」


「はぁぁああ!?」

私は今日行われるプロセラのハロウィンパーティーに特別に、それも強制的に参加させられるようだ。

「何で陽にぃ黙ってたの!?」

「言ったらお前来ないだろ」

「…そうだけど」

「Aちゃんおいでよ。去年もやったけどすっごく楽しいよ?」

ふわりと笑いかけられたらもう断れないじゃないか。

「じゃあ…行きます。行かないって言ってもきかなそ…隼さん、貴方は一体私をどうしたいんですか」

突然に話が変わるのも仕方がない。
隼さんが手に持っているのはアリスのコスプレ衣装と魔女のコスプレ衣装だったからだ。
何故に私がそんなに可愛い格好しなくちゃいけないの?

「試しに着てみなよ」

「え、あ、いやぁ…」

「ね?」

どうしよう、隼さんの微笑みが何だか黒い。
やっぱりこの人、人間じゃないよね!?
有無を言わせない表情に私は仕方がなく頷いて試着室に。

「やっぱり似合わないよー」

アリスって膝下スカートじゃなかったっけ?何でこんなに短いの?
魔女って黒っぽいよね?何でこんなにピンク多いの?

「あぁそうだ。アリスちゃん着て出ておいで」

「もう!隼さん嫌いです!」

死ぬ覚悟でカーテンを開けるとそこには夜さん。

「「え…」」

「夜さん、何で…ウサギ?」

「Aちゃん、アリスなの?」

「2人は決定だね」

私を見てふふふ、と笑う隼さん。仕掛けられた、完全に。
恥ずかしいのとちょっぴり嬉しくて夜さんをチラリと覗き見ると頬を赤くしていた。

"純粋"

夜さんにはこの言葉がピッタリだと思う。
すると夜さんもこちらを見て少し焦った後に恥ずかしそうに笑った。

「き、着替えましょうか」

「そうだね!」

そそくさとお互い目を逸らし、試着室へとまた戻った。
それからも何だかフワフワしたような夢心地で歩いていた。

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設定タグ:ツキウタ。 , 長月夜 , Procellarum   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:塩キャラメル(□‐□)なのだよ | 作成日時:2016年9月1日 22時

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