10 及川徹 ページ11
俺達3年生はドアを壊しに玄関に向かった。
その間も岩ちゃんに殴られるし、蹴られるし…痛い痛い。
…結果、ドアは壊れなかった。
このまま何もせずに帰るのもなぁ。
皆同じことを考えたのか話し始めた。
それで俺はまっつんと行動することに。
俺と岩ちゃんは超絶信頼関係で繋がってるから心配はいらない。
少し言葉を交えてそれぞれ分かれた。
これが最後になるなんて思いもしなかった。
ある部屋に入り、棚や机を探索していた俺とまっつん。
「及川、この部屋何もねぇから行くか」
そうだね、と俺は言いたかった。
まっつんに目を向けると明らかにこの世のものではないものを見た。
目が真紅に染まる悪魔のようなものがまっつんの頭上のシャンデリアに手をかけた。
「まっつん!危なッ」
そんな俺の声も虚しく伸ばした手にはまっつんの血がベッタリとついた。
その手を見て実感する。
「…守れなかったんだ。俺のせいで…」
『 ソウダヨ・・・オマエハナカマヲマモレナカッタ
ニンゲンハムリョクダ 』
「うわぁぁあああああッ!!!!あ…ああッ…カハッ…グッ…やめろ…まだ守らなきゃ、いけない…お、れは…」
突如、喉が締め付けられるような、痛みに襲われる。
このままじゃ…八重野ちゃんが…Aが…。
絶対に守るって…決めたのに。
ごめん、岩ちゃん…約束、守れなくて。
最後に薄れゆく視界の中に見えた岩ちゃん。
駆け寄る岩ちゃんに俺は最後の力を振り絞って伝えた。
「主将なのにまっつん守れなかった。助けてあげられなかった…ごめん。
あと…Aを…代わりに…おねがい…ッ
大好き…は…じめ…」
18年間一緒に過ごしたたった1人の最高の相棒に別れを告げ、俺は意識を手放した。
29人がお気に入り
「ハイキュー」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - ぷっちょレモン★さん» ありがとうございます!面白かったですか!?そそそそんな…ッもう、嬉しすぎて、何て言えばいいのでしょうか…!と、とにかくありがとうございました!! (2016年7月21日 16時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちょレモン★ - 凄く面白いです!!塩キャラメル(□-□)なのだよさん憧れているのでとても面白かったです! (2016年7月21日 8時) (レス) id: 1739a852fc (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - きらりさん» ありがとうございます!正直自分で意味わかってないですけどw楽しんでいただけたら良かったです! (2016年6月30日 20時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
きらり - なるほど、このような解釈もあるのですね。とても楽しませていただきました。ありがとうございます! (2016年6月30日 19時) (レス) id: 169d5d9e98 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - 白魔さん» おお!及川さんが殺 す時に主ちゃん笑う!!!!最ッ高ですね!!!!wありがとうございます! (2016年6月22日 22時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:塩キャラメル(□‐□)なのだよ | 作成日時:2016年4月28日 22時