【 HQ】Happy Birthday. My honey.← (ページ4)

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あと8日！？ページ4

｢ﾊｧﾊｧ…お、遅れてすみません！｣

｢A…ｯ｣

｢う、え？英？｣

体育館のドアを開けると英が駆け寄ってきた。
周りの部員も一斉に私を見た。

｢えっと。私、何かしました？｣

｢連絡しても返事はないし時間が過ぎても来ないから何かに巻き込まれたのかと…｣

｢あっ！急いでたから…ご、ごめんなさい！｣

｢いいよ…Aが無事なら何でもいい｣

｢英…！｣

皆ホッとしたような顔で練習を再開した。

｢柊ちゃん、やっぱり昨日のことで｣

｢はい、やっぱり起きれませんでした｣

｢ごめんねぇ？｣

｢い、いえ！私が昨日急に呼んだので…！｣

｢俺達が長引かせちゃったし！あ、ここ跳ねてるよー｣

｢えっ、何処ですかっ？｣

ニコニコと笑いながら私の髪に及川さんの手が伸びる。
手が触れる瞬間、グイッと腕を引かれ、抱きしめられた。

｢俺の“彼女”なのであんま触んないでくれます？｣

｢国見ちゃんごめんねー？｣

｢え、あ、英？｣

｢…別にもういいです｣

不機嫌そうな顔のまま、私の手を握って歩き出した。

｢どこ行くの？｣

｢部室！｣

｢やっぱり怒ってる…｣

｢……｣

部室のドアが閉まると同時に体を引き寄せられた。

｢あのさ…不安になるような事、やめて｣

｢は、はい…｣

｢特に…及川さんとか岩泉さんとか…勝てる気しない｣

もしかしてヤキモチ妬いてるの？
及川さんと仲良く話してたから？

｢私が1番好きなのは英だけだよ。これから先もずっと英の隣は私だけ！｣

そう言うと少し驚いたような顔をして俯いた。

｢A…誕生日のこと…ごめん｣

｢え？｣

ごめん、って私が謝らなくちゃいけないのにどうして？

｢何もしなくていいとか、Aなりに考えてたかもしれないのに…ってずっと考えてた｣

｢そう、なんだ…｣

ごめん、英、考えてるのは昨日からなんだ。
まぁ、このことは誕生日が過ぎてから言うことにしよう。

｢英！最っ高の誕生日にしてみせるから楽しみにしててね！｣

｢うん、わかった｣

優しく微笑んだ英と至近距離で視線が絡み合い、急に鼓動が早くなる。
それと同時に顔も赤くなる。

｢顔真っ赤｣

頬に添えられた英の大きな掌を感じ、離れたくないなと思ってしまう。

ああ、いいサプライズ考えちゃった。
結構な大規模だけど1年に１回の特別な日だし、いいよね？