好きな彼は【usss】

32.あんたと俺 ページ33

・さside・



彼女を運んだ後

俺はすぐグラウンドに向かった。







もちろん集中なんてできるはずがなかった。



気がつけば授業終わりの合図のチャイムが鳴っていた

「あんた」



奏「坂田くんどうしたの？」

「…あの話、」

奏「あ〜！もしかして手組んでくれる？」





迷った

でも、許してください。



「うん。」

奏「やったぁ！じゃあ早速さ…」







・



" 休み時間 放課後を使って

できるだけ二人の時間を増やして "




との事だった。

なんだ、思ってたよりマシやん。









『…』



まだ保健室おったんか…

今の彼女は少し前と比べて 口数が少なくなったと思う

俺のせいなんやろうな。




「まだおったん」


『あ、うん

ちょっとね、』



「センラは？」


『教室かな』

「ふ〜ん。

あのさ、隣座ってもええかな、」







『いいよ』



ベッドに腰をかけてる彼女の隣に座った







もしも、俺が最低なヤツじゃなかったら

あんたと俺はどうなっていただろうか。

俺達があんたを狙っていなかったら 好き になることも

センラが変わることも なかっただろうか。






「センラが羨ましいわ…」



・

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