story*23* 初めての試合 ページ25
「本日はよろしくお願いします。」
「こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。」
こんにちは、Aです。
今は、対戦校である木戸川清修中と挨拶を交わしているところ。監督と一緒に対戦校と挨拶するのも、マネージャーの仕事です。
ちなみに、私がスパイ活動で持って帰ってきた情報は、作戦会議の時に大いに活かされた…らしい。
サッカーは、かろうじてルールが分かる程度の私の脳では、作戦会議で決まった作戦が正直理解できなかったけれど、かなり感謝は貰ったので、行った甲斐はあったかな。
挨拶も終わったことなので、試合の準備に戻らなければ…と思ったのだが、私が挨拶をしている間に、他の部員のみんなが準備をしてくれたので、大方終わっているみたいだ。
「こんにちは！帝国のマネージャーさんですよね？」
「あ、はい！そうです！」
突然、鈴の音のような、可愛らしくコロコロとした声が降ってきたので振り向くと、2つに結った髪が印象的な、小柄な女の子が立っていた。この子、さっき挨拶の時にいた子だ。
「うー、良かったあ。ほら、いつも男子しかいないものだから、女の子がいるのが嬉しくて！」
「私もそうだよ！もし良かったらお話できたらな、って思ってた！」
別に男子ばかりの部活が嫌、という訳ではない。だけどやっぱり、女子がいる部活に憧れてしまう事もあったり。
女の子の友達、できるかな。
「本当に！？…あ、私は丹波鈴って言いますー。音読みするとタンバリン！よろしくね！」
「私は…影山、Aです。」
この名字を聞いたら、誰もが少し身構える。
だからあまり言いたくないけど、仕方ないよね
「そっか…じゃあ、Aちゃんだね！よろしくー！」
「！…うん、よろしくね！鈴ちゃん！」
何も、言われなかった。
知らないのか、知っているけど言わなかったのかは分からない。だけどきっと、名字の事に気を遣わなくていい、ということに変わりはないはずだ。
どうしよう、嬉しい。
「ねえ、うちの監督どう思う？」
「うん？…えーっと…かっこ、いい？かな。」
「だよねだよね！私、二階堂監督推してるんだよねー！監督、今日もカッコイイ…凛々しい…。」
「ふふ、確かにそうだね。」
「Aー！そろそろ！」
楽しく話していると、佐久間くんから声がかかる。そろそろ行かなきゃ。
「じゃあ、また後でね！鈴ちゃん！」
「うん、お互い頑張ろうね！」
…さあ、試合が始まる！
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しろごま(プロフ) - 神奈さん» ありがとうございます！！好きって言ってもらえて嬉しいです…めっちゃやる気出ました笑 (2022年2月16日 8時) (
レス) id: 0e001a0820 (このIDを非表示/違反報告)
神奈 - いつも好きで読ませてもらってます! これからも応援してます！ (2022年2月14日 22時) (レス) id: d32b71780d (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 愛さん» わわ！ありがとうございます…！更新サボっちゃって本当にスミマセン…絶対更新するので待ってて頂ければ…！ (2022年1月19日 1時) (レス) id: 8dce978bad (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 更新待ってます！ (2021年12月15日 23時) (レス) @page26 id: 1d59dbc1f2 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま(プロフ) - ぶんこさん» わわ！お読みいただきありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです。更新頑張ります！ (2021年8月21日 12時) (レス) id: c8158e73de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろごま | 作成日時：2021年8月19日 3時
