story*12* 風みたい ページ14
「「「さようならー。」」」
長い1日も、部活を残してようやく終盤。
初めはどうなることかと思ったけど、友達も出来たし、明日からも安心して通えそうだ。
「Aって、もう今日から部活？」
「うん。昨日、もう見学は行ったから。」
「おー、頑張れよ。
じゃあ、私たちも部活行くか。また明日、A。」
「じゃあね、A！」
「うん、みんなまた明日！」
みんなが教室を出ていく。
さあ部活…と思ったけど、どこに行けばいいんだろう。不動くんに…
「あれ？不動くん…」
さっきまで教室にいたはずの不動くんがいなくなっていた。先、行っちゃったのかな。
「不動なら、さっき先生に呼び出されたよ。」
気づくと、風丸くんが近くにいた。結構衝撃的な事を涼しい顔で言う風丸くん。先生に呼び出されたって、まあまあな事だと思うんだけど…
「えっと…それ、大丈夫なの…？」
「多分、雑用頼まれただけだと思う。あいつ、今日日直だからさ。」
「あ、そっか。」
なるほど、日直。
私がさくらたちと話してたから、日直の仕事をしてくる、ってことを伝えにくかったのだろう。
「じゃあ、部活行こうか。今日から正式入部なんだよな。」
「うん。あ、えっと、いつも部活の時って、最初にどこに行ってるの？」
「俺らは更衣室だけど…マネージャーはどこが集合場所だろう。後で、佐久間に聞いてみるな。とりあえず、グラウンドで待っててもらってもいいか？」
「分かった。ありがとう、風丸くん。」
なんか、すごいな。
風丸くんと話す時は、少し緊張してしまう。
別に、風丸くんが怖いとか、そういう訳ではない。ただ、すごく綺麗で、話しかける時に、少し気後れしてしまう。
髪の毛さらさらで、目が大きくて、背も高い。それに、優しくて笑顔がキラキラしてて。さくらが憧れるのも、なんとなく分かる気がした。
「A、緊張してる？」
「は、えっ、ううん…」
私の顔を覗きこむ風丸くんに、思わず目を奪われる。キレイすぎる。声とか、顔とか。
「不動と話す時は、あんなに自然なのに。ちょっと妬けるなー。」
「あごめん！そんなつもりじゃ…」
「冗談だよ。ゆっくり慣れていけばいいさ。」
芯がしっかりしてるようで、どこか掴みどころのない感じが、
風みたいだなって、思ったり。
story*13* 初仕事→←story*11* 友達って感じ
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しろごま(プロフ) - 神奈さん» ありがとうございます！！好きって言ってもらえて嬉しいです…めっちゃやる気出ました笑 (2022年2月16日 8時) (
レス) id: 0e001a0820 (このIDを非表示/違反報告)
神奈 - いつも好きで読ませてもらってます! これからも応援してます！ (2022年2月14日 22時) (レス) id: d32b71780d (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 愛さん» わわ！ありがとうございます…！更新サボっちゃって本当にスミマセン…絶対更新するので待ってて頂ければ…！ (2022年1月19日 1時) (レス) id: 8dce978bad (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 更新待ってます！ (2021年12月15日 23時) (レス) @page26 id: 1d59dbc1f2 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま(プロフ) - ぶんこさん» わわ！お読みいただきありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです。更新頑張ります！ (2021年8月21日 12時) (レス) id: c8158e73de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろごま | 作成日時：2021年8月19日 3時
