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side - 黄
「ねえあのさ、やっぱりあそこの３人距離感バグってるよね。」
「遂に触れちゃったかあ、…」
「いやだってさ、？！」
全員が集まった部屋はいつも凄くうるさいんだけど、今日は佐久間の一言でいつもよりも少し賑やかになりそう。
「この間普通に頬にキスしてたよね？」
「ああ、あれな。俺ら何見せられてるんだろうって思ってたわ。」
「あと何ヶ月か前はデコチューしてたし、」
「口移しも平気でやってのけちゃうよね？」
俺達6人の間でここ最近話題になってんのは加入組の圧倒的な仲の良さ、もう仲が良いって言葉じゃ片付けられないぐらいには仲が良い。
あの距離感は普通にカレカノだから。
「俺あそこの3人がバラバラに居る所数える程しか無いよ、」
「まあ常に一緒に居るもんなあ」
「ほら今だって、仲良さげにしちゃってさ」
俺達6人が固まって座ってるのに対して、彼奴ら3人はラウが端っこに座ってそこに2人が態々椅子を動かしてまで近くにいる始末。
「この間動画見てたらさ、凄い可愛い猫の動画見つけちゃったんだよね。」
「おお、どれ？」
「これ、めちゃくちゃ可愛くない？？」
「これは、…うん、すげー可愛い。」
動画見るのにあんなにくっつく必要性があるかどうかはもう一旦置いておいて、お前ら全員顔改めろよ。鏡見て来い。
「顔やばいよ？お前ら、」
「え、逆にさ。」
「照は疑問に思わない訳？あの距離感、」
「いや、疑問を抱かない訳じゃないけどさ。」
「正直に言うと、疑問より先に羨ましいが勝つよね。」
「うっわ、禁句だよそれ。」
「今まで俺達が心の内に秘めていた事を、！！」
ファンの間で6人と3人で一線が引かれてるのは流石に把握はしてたけど。ここでも一線引かれると、疑問よりまず羨ましいだよね。
「ちょっとこう、覚悟はしてたけどさ。」
「寂しいって？」
「…うん、」
「まあなあ、仕方無いと言えば仕方無いんだろうけど。」
こればっかりは俺達から歩み寄ろうとしてもあそこ3人の壁が厚くて近寄れない。
どうしたもんかなあ、と悩んでいたのが約3ヶ月前の話。
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作者名：みゅうつう | 作成日時：2023年4月1日 17時
