ウチの末っ子は手に負えない Ⅱ (ページ31)

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「おはようふっかさん、」

「…、はよ。」

意識が覚醒して、本来は明るい直射日光が当たるはずの窓はカーテンが閉められていて朝だと言うのに未だ少し暗い。

ぱちりと瞳を開けば目の前にはふっかさんの顔と、俺の首に添えられた両手。この人は朝晩関係なく俺の上を跨るのが好きなんだろうか、

「はは、タイミング悪く起きちゃってごめんね」

「思ってない癖に謝んなよ、」

何だか今日は機嫌が悪いらしい、俺が降りてと頼んでも見詰めたまま動かない。仕方ない、と無理矢理体を起こせば腰に走る鋭い痛み。

「ぃ”っ、…、、」

「そりゃそうなるわ。昨日あんだけシたんだから、」

「大人しく寝とけよ。」

反抗したくても出来る状態じゃなく、言われるがままに大人しくベッドに戻った。

「…はあ、寝過ぎたかも」

寝起きだからなのか、カーテン越しの太陽すらも眩しく感じてしまって隠す様に右腕を目の上に置いた。

数秒、そのままに。ふっかさんの反応を伺えば首に添えられていた両手にぐっ、と力が入るのを感じた。

腕を少しずらして、見詰めれば視線が交わって。それで、逸らされた。

「ふは、なーんで逸らすの。」

首を絞められているから、いつもよりは少し低くなった声。それでも本気で締められていない事が分かるのは現状今俺が普通に話せているから。

「なんで、なんで俺を叱んねえの」

言われた途端絞められている力が弱まって、俺の頬に雫が垂れた。

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