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side - 緑
「ねえ、阿部ちゃんちょっと良い？」
「うん、？どうしたの、改まって。」
「大学でさ、ちょっと分からない所があって」
「良かったら教えて貰いたいなあ、とか」
「んふ、そんな相談？良いよ、どこ？」
きっと分からない箇所が乗っているであろう教材を両手に抱えてひっそりと話し掛けてきたラウールは俺より身長が高い筈なのに可愛く見えてしまう。
俺の前に座ってパラパラとページを捲っていくラウの両隣には康二とめめ。今更だけどさ、当たり前のように三人一緒にいるよね。俺多分全員が集まってる時に3人で居ない所見た事無いよ。
めめは普通に手握ってるし。ラウもそれでいいの？やりにくくない？あと康二近いよ、普通に。俺からじゃ見えにくいけど多分腰に手回してるよね？
「ここなんだけどさ、」
「…あべちゃん？」
「えあ、ごめん。ああ、ここはね、」
ラウが分からないって言ってた所は丁度俺も躓いた所でもあって、ここ分かりにくいよね何て話しながら一応最後まで説明したんだけど。
「うっわ、今の説明で理解出来たの？」
「すご、」
「それただ単にめめが頭悪いだけなんちゃうん？」
「え、康二理解出来た？」
「出来るわけないやん、」
「まず俺らとラウ達では頭の出来からちゃうねん、」
「それ2人が頭悪いだけじゃん！」
「俺は理解出来たもんね〜」
うん、仲が良すぎる。説明中は集中してたからあんまり気になんなかったけどさ、いややっぱり仲良すぎだよね？
何か普通に羨ましいんだけど、あとそこ3人で仲良くされると俺の疎外感やばいから。
絵面的に3対1の構図が出来上がっちゃってるからね？
「…、３人って仲良いよね」
「そうかな、？」
「まあ悪くは無いわな、」
「2人が僕の事大好き過ぎるんだよ、」
「否定出来ないのムカつくよね」
あのさ、ちゃっかり惚気ないでもらっていい？
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作者名：みゅうつう | 作成日時：2023年4月1日 17時
