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「…やばい、泣きそう」
「いやそこまで行ったんなら泣けよ」
「メンバーの映画で泣くのはちょっと気まずいじゃん、？？」
そんなこんなで映画を見終わったんだけど、2人で映画館から出れば春らしい緩やかな風が俺達の前を横切る。
ていうか映画見たのはいいんだけど、感動し過ぎてちょっと視界が霞んできた。はあ、やっぱりめめの演技上手すぎなんだよ、マジで泣く。もうダメ、余韻ひったひただよ。ほんとに、
「おい、泣くなよ」
「いやガチでむりい、、」
泣けって言ったり泣くなって言ったり意味分かんないしょっぴーの発言は無視しといて、頬に伝う涙を一生懸命拭いてくれるのは優しいし俺が女の子だったらときめいてるかも。
「めめカッコよすぎじゃない、？？」
「ガチ感動した、…」
「まだ言ってるし、」
ずっと余韻に浸ってる俺の事を鼻で笑う所かまた爆笑して、お前泣き顔も可愛いのな何て弄ってくるんだから辞めて欲しい。心臓がまた早くなった、やっと落ち着いたと思ってたのに。
「かわいくないし、…」
「もーー、やだ。泣き過ぎてお腹減ったかも、」
「それは泣かなくても減ってたろ。」
「まあね。」
時刻は丁度お昼時で、どこでお昼食べようか何てしょっぴーと話し合ってれば横から綺麗な格好をした女の子が話し掛けてきて。2人して顔を見合わせて首を傾げてればどうやら俺らのファンらしくて、しかも俺担。今日運いいかも、とか思いながら握手を求められたし両手でしっかりと握っといた。…待ってこの言い方だと変態みたい、断じて違うからね。ファンサだから、うん。
「え、俺のファンなんですか？嬉しいです、！」
「いや、ほんと。あの、大好きです！」
「これからも応援してますっ！！」
言うだけ言って、しっかりとファンサを受け取った後で半泣きになりながらぶんぶんと俺らに手を振って帰ってった。
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作者名：みゅうつう | 作成日時：2023年4月1日 17時
