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side - 桃
「んわ、これまずッ、…」
YouTubeの撮影が終わって一旦休憩、って所でラウがカバンから1つ飴を取り出して口に運んだんだけど。どうやら口に合わなかったみたいで、ゔっ、って顔顰めてる。
「え、何その顔超ウケるんだけど、」
「いやまじで不味いんだけどこれ！！！」
「嘘やあ、ちょっと盛ってるやろ」
康二の一言にムカついたのかラウが近くに居た康二の胸倉を掴んで飴を口移しで渡してた。
最初の内はそんな不味くないやん、とか言いながら余裕振ってた康二だったけど遂に耐え切れなくなって眉間に皺を寄せてる。
「ほらすっごい不味いでしょ？？」
「口ん中で色んな味が喧嘩しとる、…」
ペットボトルの水を飲みながら必死に味覚をリセットしてるラウが康二の顔を見て凄い笑ってるけどさ、え。もうこれ俺がおかしいのかな、
何自然と口移ししちゃってんの？てかラウの飲んでるその水蓮のだよね？あと康二はしれっとその飴を蓮に渡さないで？
ああ、ほら。俺らのビジュアル担当が顔顰めちゃってるじゃん、
「まっっず！！、」
「いやほんま、なんの味なんこれ。」
「たこ焼き味」
「嘘やん、たこ焼きのたの字もなかったで！？」
「…、しぬ」
机の上に置いてあったティッシュに飴を包み込んでやっとの思いで捨てた蓮の顔はもうほんと死に掛けって言葉が一番似合ってる、
「ちょ、水どこ」
「あごめん、これめめのだ。」
「お前、せめて少しは残せよ、」
「全然気付かなかった、」
「んあい、俺のやけど。」
「あー、有難」
蓮も人の事言えないよねソレ、康二の水もう残って無いじゃん。てか今更だけどたこ焼き味の飴って何？どこで買ったの？
「あ、佐久間くんもいる？」
「いや気になりはするけどね？？、その3人の反応見て食べようとは流石の俺も思えないよ？」
「そう？まあ実際美味しくないし」
「いやその飴買ったのらうるやんな？」
「うん、もう絶対買わない。」
…、やっぱり少し食べてみたいけど色々後悔しそうだからいいや。辞めとこ、
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作者名：みゅうつう | 作成日時：2023年4月1日 17時
