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「阿部ちゃんは何食べるの、お昼。」
「俺はおにぎり1つ、あちなみに鮭ね。」
「それ足りる？」
「俺少食だし」
購買で購入したであろうおにぎり1つと多分お茶が入ってる袋を掲げて俺達に見せてきた。ふと視線を感じて横を向くと康二くんが悪い顔をしながら俺にアイコンタクトを取ってきた。…… しょうがないなあ。
「阿部ちゃんせんぱーい、奢ってくれてもええんやで？」
「だと思った。声掛けなければ良かったかな」
「んはは、いいじゃん阿部ちゃんこの間誕生日だったし。」
「ラウに言われちゃったらほんとに奢るしかなくなっちゃうじゃん、てか誕生日だったの俺ね？」
「普通俺が奢られる立場だからね？」
面倒臭そうな顔をしながらも財布を取り出して康二くんに向き直した阿部ちゃん、やっぱり優しいんだよね。
「んで、ラウは何食べるの？」
「え、俺もいいの？」
「いいよ。ついでにね」
「んーじゃあツナマヨと明太子、あとお茶」
「了解、康二と一緒に廊下で待ってな」
人があまりいない廊下の方へと避けて、康二くんと今日はどっちの部活に出るだとかめめは今日も助っ人に呼ばれるんだろうかとか話し合ってたらすぐに2人分の袋を持って俺達の方へ戻ってきた阿部ちゃん。
「やりい、」
「その前に言うことあるでしょ」
「ぁえー？？あんがとおな阿部ちゃん」
「俺も、ありがとう阿部ちゃん。」
「はいどういたしまして。」
「それじゃあ行こっか、きっともう皆居るよ」
未だに騒がしい購買部に背を向けて屋上へと続く階段を3人で雑談を交えながら上がる。屋上が近づくにつれて話し声も笑い声も大きくなっていって、自然と足を進めるスピードが早まっていく。
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みゅうつう(プロフ) - 塩麹さん» コメントありがとうございます！ゆっくりになると思いますが更新も続けていこうかなって思ってます、！！ (12月12日 16時) (
レス) id: 915dc05adc (このIDを非表示/違反報告)
塩麹 - このお話気に入りました。更新頑張ってください。 (12月12日 9時) (レス) @page12 id: 4e6137c4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうつう | 作成日時：2023年12月8日 9時
