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「あ、!!!」

「めめうるさい、どーしたの」

「俺の大好きなメンチカツパンが、売り切れてる、」

「あーあ、居眠りなんかしとるから。」

「終わった、今日俺腹ペコでこの後過ごすの?」

「いやそれじゃなくても他にもあるやろパンは」

「他のパンなんて腹の足しにもなんねえよ」

「いや足しにはなるやろ」




購買の前でうだうだと口論をかましてる2人から視線を逸らせば桃色の髪の毛とその横を歩くきっちりとしたまるで優等生みたいな好青年がすぐ奥の階段を上ろうとしていた。




「ねえめめ」

「なんだよラウ、慰めるくらいならメンチカツパンを、」

「いや別に慰めなんてしないけど」

「最後のメンチカツパン買ったの佐久間くんじゃない?」

「「え?」」




2人の声がハモって俺の視線の先を見据えた。確かに桃色の髪をした2つ上の先輩、佐久間大介とその横を歩くザ優等生な風貌をした阿部亮平が居て、佐久間くんの手にはしっかりとめめの大好きなメンチカツパンが握られていた。




「あ、逃げた。」




阿部ちゃんが俺達の存在に気付いて、それを佐久間くんに知らせて、焦った佐久間くんはきっと屋上へと繋がる階段を全速力で上っていった。


ちなみにめめは佐久間くんを見つけた瞬間人混みを掻き分けて佐久間くんに続いて思い切り階段をかけてった。




「あーあ、佐久間くんご愁傷さま」

「めめに見つかったんが最後やな」

「俺達はゆっくり行こっか、何食べる?」

「そやなあ、やっぱメロンパンやな俺は」




「いや2人とも佐久間に冷たすぎでしょ」

「あ、阿部ちゃん」




少し遠くから聞こえる佐久間くんの叫び声に哀れな気持ちを抱きながらも購買へと意識を戻せばこちらに近寄ってきた阿部ちゃんに声を掛けられる。俺達の1つ上の先輩で佐久間くんとは長い付き合い、多分部活内で一番頭がいいんじゃないかな。この間も学年の上の方に名前があったし。









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みゅうつう(プロフ) - 塩麹さん» コメントありがとうございます!ゆっくりになると思いますが更新も続けていこうかなって思ってます、!! (12月12日 16時) (レス) id: 915dc05adc (このIDを非表示/違反報告)
塩麹 - このお話気に入りました。更新頑張ってください。 (12月12日 9時) (レス) @page12 id: 4e6137c4b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅうつう | 作成日時:2023年12月8日 9時

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