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「まあとりあえずちゃんと話し合っとけよ、顧問にはなんとか上手く言っとくから」




そう言って去っていく岩本くんを目で追いかければ僅か数メートル先にめめが居た。息が切れてるのか肩で呼吸をして、額には汗が滲んでいた。




「ッはぁ、ラウ、」

「めめ、」




「「ごめん!!」」




「え?」「ん?」




駆け足で俺の元へ近寄るめめとなんとか立ち上がって見詰めるだけの俺。覚悟を決めて頭を下げれば前からも同じ声が聞こえた。




「え、なんでめめが謝んの、?」

「いやお前こそなんで、」

「そりゃ、なんか変に心配しちゃって、…挙句の果てには酷いこと言っちゃったから」

「それは俺がお前をちゃんと頼れなかったから、心配ばっかかけて、…お前がキレんのも当然だよな」

「いや、その、」




なんとなく気まずい空間が流れる。俺もめめもその場に立ち尽くして地面を見詰めるだけ、先に沈黙を破ったのは───




「俺これからはちゃんと頼るから」

「仲直り、してくれませんか」




めめだった。それまで口すら開けなかった俺は情けなくもはくはくと口を動かして、ついに声を出した。




「…俺ももうちょっとめめのこと考えるようにする、から仲直りしたい、です。」




恐る恐る差し出した右手は力強く握られた。




「めめー!ラウー!はよ部活行かな遅れんで!!」

「えっ、あ、俺のリュック!!」

「やべ俺も教室に忘れた!」




遠くの体育館から聞こえる関西弁。視線を向ければ康二くんがぶんぶんとコチラに向けて手を振っていた。









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みゅうつう(プロフ) - 塩麹さん» コメントありがとうございます!ゆっくりになると思いますが更新も続けていこうかなって思ってます、!! (12月12日 16時) (レス) id: 915dc05adc (このIDを非表示/違反報告)
塩麹 - このお話気に入りました。更新頑張ってください。 (12月12日 9時) (レス) @page12 id: 4e6137c4b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅうつう | 作成日時:2023年12月8日 9時

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