5話 ページ25
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( ru )
ゴールデンウィークが開けた今日、久々(とは言っても部活もあったので3日ぶり程度)に会っためめは少しやつれていた。
「え、なにがあったの?」
「なにが?」
「いや何がじゃなくて、」
「あ髪染めたんだな、似合ってる」
「うん、それはありがとうなんだけど今じゃないかも」
斜め前に座るめめはぽやぽやと染めたばかりの俺の金髪を眺めている。3日前にあったばかりだけど3日でこんなやつれることある?
「いや忙しかったとは聞いてたけど俺ら最後に会ったの3日前だよ?」
「そんな変わることある?」
「んん、俺そんな変?」
「いや変って言うか、なんか」
「なんか?」
「体調悪そう」
「なにそれ」
けらけら笑ってるめめはまるで他人事みたいにそんな変わってみえんだ、なんて呟いてる。えまじで何があったんだ。
「康二くんが見たら大騒ぎするくらいにはやつれてるよマジで」
「そんなに?なんでだろ、」
腕を組んで考えてるめめにクラスメイトの女の子が話しかけてきた。
「ごめんね、お願いしてもいいかな?」
「うん、全然大丈夫だよ。任せて」
「ありがとう!ほんと目黒くんって頼りになるよね!」
「そうかな、困ってる人は助けたいだけだよ」
どうやらノート回収を任されたらしい。ルンルン気分で友達の元へと戻って行った女の子は先程の猫被りはどうしたのかそれはそれは下品な笑い方で爆笑していた。…めめは気づいてないみたいだけど。
「、どした?」
「別に。それ放課後まででしょ?俺も集めるの手伝うよ」
「いやいいよ、お前いっつも授業終わり早く部活行きたがってんじゃん」
「もー、こういう時は遠慮しないでお願いしますって言えばいいの!」
「はいはい、わかったよ。お願いします」
「それでよし!」
ほーんとお人好し。別にめめの仕事じゃないんだから断ればいいのに。
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みゅうつう(プロフ) - 塩麹さん» コメントありがとうございます!ゆっくりになると思いますが更新も続けていこうかなって思ってます、!! (12月12日 16時) (レス) id: 915dc05adc (このIDを非表示/違反報告)
塩麹 - このお話気に入りました。更新頑張ってください。 (12月12日 9時) (レス) @page12 id: 4e6137c4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅうつう | 作成日時:2023年12月8日 9時