雲外蒼天

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「ありがとうございました！！」




あれから外周、筋トレ(もちろんあの2人は2倍)、基本のステップを練習した俺たちは2時間半程で部活を終えた。




「んやあ、今日もめっちゃ動いたな」

「疲れた、甘いもん食べたーい」

「その前に飯な」




部活を終えてすぐ、ふっかさんと翔太くんは特活室を出ていった。きっと彼女にでも会いに行ったんだろう。その他の部員はまだ身支度を整えてる、例に漏れず俺達三人も。




「お疲れさま、」

「舘さんもね」

「目黒の家に行くんだって？」

「そうなんだよね、めめん家のご飯美味しいんだよ。」

「そっかそっか、失礼のないようにね？」

「はーい！」

「親かよ」




荷物を詰め込んで少しだけ重たくなったリュックを背負って立ち上がる、舘さんってよく翔太くんと帰ってるイメージがあるんだけど今日は一緒に帰んなかったのかな。




「今日ハンバーグだってさ」

「えまじ？」

「絶対美味いやつやん、はよ帰ろ！」

「じゃあね皆、またあした」

「おー、またな。気を付けて帰れよ！！」




3人で部活に来た時みたいに並んで歩く、後ろからは佐久間くんが阿部ちゃんにお誘いをして断られているような会話が聞こえてくる。




「俺達もどっか出かけよーよ阿部ちゃん！！」

「俺は帰って勉強するからムリ。」

「照は！？」

「俺も帰ったら筋トレしたいし、」

「あんなに鍛えたのにまだやんの？？」

「え、じゃあじゃあ涼太は！！」

「俺も今日は早く帰ってお母さんのお手伝いをしなくちゃいけないから、ごめんね」

「至極真っ当な理由！！」

「いいじゃんまた明日会えるんだし」




いやすっごい断られてるじゃん、どうせ帰ったって暇で暇でアニメ見てまた俺達にLINE送ってくるんだろうから居てもいなくてもあんまり変わらないんじゃないかな。




「… 佐久間くんも誘う？」

「いや、やめとこ」

「そうやな辞めとこか」

「うん、俺も一応聞いてみただけ。」









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