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「おし、全員集まったし始めんぞ」
「はあい」
岩本くん1人鏡に背を向けて、その少し前に俺らが一列で横並び。隣に居る佐久間くんが部活も始まってないのに既に汗をかいてる俺に気付いて笑った。
「おお、お前なんか疲れてね？」
「… 一悶着あったんだよ、聞く？」
「遠慮しとくわ」
「なんでだよ」
コソコソと話していれば眼前から物凄い圧、恐る恐る振り向くと岩本くんが超至近距離で俺たちの前に立っていた。
「話、ちゃんと聞こうな」
「「はい、」」
壁の方へ追いやっていたホワイトボードをガラガラと移動させながら持ってきた岩本くんは部員の名前やら練習メニューやらが色々書き綴られている面を俺たちに向けて説明する。
「とりあえず外周の後ストレッチね」
「筋トレは？」
「勿論するよ。あ、そこ2人は2倍なの忘れんな」
「しんど〜〜、」
「だる」
「お前らが悪いんだからな後輩誑かして」
ふっかさんと翔太くんを順番に指させば、5時間目に聞いた通りやっぱり2人は2倍らしい。逃れられなかったね、ザンネン。
「それじゃあ外に移動ね」
岩本くん、舘さん、阿部ちゃん、佐久間くんを筆頭に俺達も後ろを着いて歩き出す。1番後ろでふっかさん達が喋りながら移動してるだけでいつの間にか集まってた女の子達はきゃー！なんて声を上げて。
「ほんとモテるよねあの2人」
「顔だけはええんやからしょうがないんちゃう？」
「ああ、まあ顔だけはいいもんね」
「おいそこ聞こえてっかんな！？」
「やば、逃げろ！！」
康二くんと2人でコソコソ話(コソコソしていない)をしていれば後ろからふっかさん達が追いかけて来るものだから先頭に居る岩本くんたちの方まで走って逃げる。
「お前ら今日めっちゃ元気じゃん」
「なんかいい事でもあんの？」
「え、うん。気付いちゃった？」
「そんなあからさまだとね」
「こいつら今日俺ん家来るからってテンション高いんすよ」
「だってめめん家だよ！？」
「やばない！？」
「ヤバくないでしょ、別に」
なんて話しながらグラウンドに出ればいつもの様に外周が開始された。1番前に岩本くん、これは変わらず。あとは自由に後ろについて走るだけ。
「この後もまだやる事あるからあんま飛ばしすぎんなよ」
岩本くんの声掛けに各々返事をすれば、ゆるっとだけどやっと外周が始まった。
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みゅうつう(プロフ) - 塩麹さん» コメントありがとうございます！ゆっくりになると思いますが更新も続けていこうかなって思ってます、！！ (12月12日 16時) (
レス) id: 915dc05adc (このIDを非表示/違反報告)
塩麹 - このお話気に入りました。更新頑張ってください。 (12月12日 9時) (レス) @page12 id: 4e6137c4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうつう | 作成日時：2023年12月8日 9時
