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「ほら、危ないよ2人とも」

「おわ、すんません!」

「腕組むのも良いけどちゃんと歩きなよ」

「俺達一年なんだからいつ先輩に目付けられてもおかしくないんだからね」

「えー、でもふっかさん達居るよ?」

「うわ先輩に縋るんだ?」

「ちゃうやんか!!言い方悪いなあ」

「助けてもらうってこと?」

「そうそう、」




話に夢中になっていたのか前から迫り来る3年の先輩に気付かない康二くんの腕を引っ張って引き寄せる、腕を組んでいるから必然的にめめも引き寄せることに成功して慌てた様子で謝る康二くんに続いて俺も頭を軽く下げる。




「まあふっかさん達なら助けてくれそう」

「やろ??」

「でも康二くんが自慢げなのは意味わかんない」

「それはそう」




そんな感じで会話を続けていたら俺達が使う部屋、まあいわゆる特活室に辿り着いた。俺達の先輩は基本的にマイペースな人が多いからまだ全然人が居ない、居るとすれば阿部ちゃんとか舘さんとか。




「おつかれーっす」

「お疲れ様3人とも、」

「ねえラウさっきのLINEの動画なにあれ」

「あれ撮ったの俺じゃないよ!?」

「わかってる、でもサボってたでしょ」

「翔太くんたちにサボらされたんだって、!」




特活室に入るなりなんなりつかつかと俺に歩み寄ってきた阿部ちゃん、逃げるようにめめの後ろへ隠れる。




「目黒!ラウールを抑えろ!!」

「うっす!」

「え?えちょっと待ってめめ!?」




勢いよく振り向いためめに両腕を拘束されて、抵抗もできずに諦めて阿部ちゃんを見詰める。




「…怒ってる?」

「うーん、」

「怒ってるよ、建前は。」

「へ、?あ痛て、」




ぴん、とおでこにデコピンされた後優しく額を撫でられてにこっと微笑んだ。… あざとい。




「建前は怒ってるよ、俺優等生だから」

「あ自分で言うんだ…」

「でも本音はめっちゃ面白かった!」

「俺が標的なのがちょっと納得行かないけど」




最後にわしゃわしゃと俺の頭を撫でて、康二くんと一緒に準備をしている舘さんの元に歩いていった。









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みゅうつう(プロフ) - 塩麹さん» コメントありがとうございます!ゆっくりになると思いますが更新も続けていこうかなって思ってます、!! (12月12日 16時) (レス) id: 915dc05adc (このIDを非表示/違反報告)
塩麹 - このお話気に入りました。更新頑張ってください。 (12月12日 9時) (レス) @page12 id: 4e6137c4b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅうつう | 作成日時:2023年12月8日 9時

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