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「てことでお前もサボるぞラウ」
「あーーー悪い先輩だ」
「でも結構嬉しいだろ」
「あバレた?だって動かなくて済むし」
「お前もその発言してる時点で十分アウトだよ」
せっかく岩本くんに体操服借りたんだけどなあ、腕までまくっていた長袖をおろして少し袖を余らせる。先程までは適度にサボっているのを誤魔化すために袖をまくって頑張ってるアピールをしてたけど別に暑くもないんだからサボるとなったら袖だっておろしていいはず。
「えあざと」
「もしかして俺アピールされてる?」
「ごめん、俺まだ恋愛対象は女の子なんだ、、」
「勝手に想像して勝手に振らないでもらっていい?」
この人は年がら年中ぼけてないとやってられないのかな、まだ康二くんの方がマシだよ。多分。
「てかさ、阿部ちゃん5時間目理科室らしいじゃん」
「うん?そーね。それがなに、… 待って?」
「阿部ちゃんの出席番号的にさ、窓側だよね?」
「ここって理科室からよく見えるよねえ」
「良いこと思いついたんだけど乗る?」
「「乗る」」
「ノリいいね先輩そーゆーとこ好きだよ」
足元にあった3段ほどの階段に俺を真ん中にして座る先輩2人とスマホを取り出してLINEを開く。俺はあんまり連絡先を交換しないタイプの人間だからLINEのトーク内にいるのは部活内の8人と他数人程度。すっくなって呟いたの聞こえてるからね翔太くん。
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みゅうつう(プロフ) - 塩麹さん» コメントありがとうございます!ゆっくりになると思いますが更新も続けていこうかなって思ってます、!! (12月12日 16時) (レス) id: 915dc05adc (このIDを非表示/違反報告)
塩麹 - このお話気に入りました。更新頑張ってください。 (12月12日 9時) (レス) @page12 id: 4e6137c4b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅうつう | 作成日時:2023年12月8日 9時