60話 ページ20
朝日が登り始めた頃、幹部が利用するスペースにある人物がやって来た。
サナに近づき、起きるように名前を読んだが、なかなか起きない。
その寝顔に見惚れた彼は、とうとうサナの頬をつつき始める。
「ん……」
???「起きたんや」
「……ロボロ？」
rbr「せやで。なんでこんな所で寝とん？」
「昨日、寝れなくて、此処に来たんだけど、結局ここで寝ちゃって……」
rbr「風邪引くで」
「次からはちゃんと部屋で寝るよ。っていうかごめんね、仕事途中なのに」
rbr「ええよ。気分転換になってん」
「…私朝食まで時間あるし、部屋に戻るね」
rbr「ほな、後でな」
「うん」
2人はその場を離れ、サナは自室へ、ロボロは監視室へと向かった。
そして数時間後
朝食の時間となった。遅れてくる人は決まってトントンに怒られ、粛清を受けていた。
だが、時間になってもサナが食堂に来ない為、みんな心配していた。
サナに何があったのか……何となく察しがついている人も居る。
大先生はサナを呼びに部屋に向かった。
サナの部屋に着いた大先生はノックをせずに扉を開ける。
ut「サナちゃんご飯やd………なんで泣いとん？」
「なんでも……ない……」
ut「なんでもない事あらへん。なんかあったんやろ？」
「( . .)"ｺｸ………でも、言えない……」
ut「そっか……相談したい時は言ってや。いつでも相談のるで」
「……ありが…とう」
ut「ほな、食べに行こっか」
「…うん」
大先生とサナは食堂まで一緒に歩いて、向かった。
廊下を歩いていると、兵士達が3人程居る。食堂は幹部と兵士が、共通で使う場所でもあるからだ。
サナは良くないことを耳にしてしまったのだ。
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作者名：harurua | 作成日時：2023年5月16日 12時
