きみのこえを ページ5
斗蒼side
きみのこえを求めてる自分がいるのに気がついたのは、半年ぐらい前のことだった。
それがなんという感情なのかも知っていた、はずだった。
だけど僕の知ってるその感情は、こんな薄汚れたものじゃない。
『僕はきみが好きだ』
そう言えたら。
きみに、上澄みだけを掬いとって、この気持ちを伝えられたら。
きっとこんな思いはしなくて済んだのだろう。
喪った夜は戻らない。
幾ら後悔しても、もう遅いんだ。
きみに、伝えようとした熱は。
きみが、僕にくれた熱とは違う。
伝えたかったことなんて、伝わらない方がいい。
どう足掻こうときっとこのまま、このままの関係なのだろう。
そうやって、僕は、心のどこかで決めつけている。
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なな(プロフ) - 絹さん» はぅ!!絹さん、応援ありがとうございます!!頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 0afea69f85 (このIDを非表示/違反報告)
絹(プロフ) - 綺麗な表現で大好きです。応援してます(^-^) (2019年8月20日 15時) (レス) id: bc4e020023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2019年8月18日 22時