遊戯王の短編集だZE☆【遊戯王】 (ページ14)

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【ユート】ページ14

性転換
青春っぽいモノ書きたかった。

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すぐ側で蝉が啼く。
9月に入った筈なのに暑さは増している。
ジリジリと照りつける太陽。
アスファルトには陽炎がユラユラ揺れている。

俺はある人を待っている。

連絡したのは30分前なのにこんな暑い中これだけ待たせるのだから何か奢ってもらおうと考えていた。

『すまん！！遅くなった！』

そう、幼馴染みの遊花だ。

自転車を止め、眉を八の字にしながらで手を両手に出し、許してくれっ！と言う。

｢…なんで遅れたんだ？｣

『いやー！実は委員会が長引いてしまってな！！すぐ行こうと思ったらファンの子達から差入れを貰ってしまってな…

参ったな～』

｢ふーん…｣

『だからすまんっ！！この通りだ！』

内心気に食わないと思ってしまう。

でも確かに俺達は付き合ってもいないし、遊花にとっても俺はただの“幼馴染み”としか思っていないのかも知れない。

｢…今日は許す｣

でもどうしても遊花のこの顔だけには弱い俺。
自分でも遊花に甘いなっと思ってしまう。

『本当か！！』

俺が許すと言った瞬間、花が咲いたようにぱあっと明るくなる遊花。

そんな単純な所に惹かれたのかもしれないな。

『よし、それじゃ！帰るか！！』

停めておいた自転車を押しながら後ろの方をポンポンと叩く。

朝と帰り、俺達は近所と言う事もあり、2人で自転車に乗って帰るのが日常。

※良い子はマネしちゃダメだZE✩

クラスメイトのユーゴに｢お前らほんとにそれで付き合ってねぇのかよ(笑)｣と言われた事がある。 (無論その後ユーゴを蹴ったのは言うまでもない。)←

それは置いといて自転車の後ろには俺が座る為に用意されているクッション。

そこに俺は座る。

『おーしっ、乗ったか？

それじゃ、かっとビングだー！！』

遊花、合ってるけど違うぞ←

『あ、そうだ。』

少し加速を落として行く自転車。

｢？｣

『暑かっただろ？
俺の飲みかけだけど、ほら』

遊花は俺にドクペの缶を渡してきた。

の、飲みかけ！？！
な、なな何考えてるだコイツは、！！

でも折角貰ったわけだ。

俺はドクペをちびちび飲みながら流れていく景色を見ていた。

.
(いいなー、俺も遊花にされてぇー…)

(君は一生無理だね)

(何だと、ユーリこら！！)

(まぁまぁユーゴ落ち着いて

その気持ち、分かるよ)

(だろ！？)

(ふん、君らより先に僕が遊花と自転車乗る)

((それはどうかな！！))←