1話 ページ3
イヤホンで最近流行りの曲を再生し晴れた街を軽く走る。
次のバスに乗らないと出社時間ギリギリなのだ。
何とかバスに乗り、携帯を見るとメールの返信が来ていた。
「ごめんよ、今見たんだ。」
その一言だった。
私は朝、一緒に朝行きませんかと送ったのに。
数ヶ月前…否、1ヶ月ほど前までは毎朝一緒に行ってあそこの川が綺麗だから入水したいとか、ダメですよとか他愛もない会話をして一緒に出社をしていたのに。
今となっては私から連絡をしないと一緒に行けない、もしくは今日のように連絡をしても見られないことだってある。
数日前まで急に変わった態度に戸惑い、落ち込み、なんでだと嘆きながら地元の友達に相談していたものだがこうもあからさまだとどうしようもないのがオチである。
またひとつため息をついて
なんで返信してくれないの。他の人とは話すくせに。また美人を心中に誘ってたんだ。とひとしきり心の中で自分の思いを言った後
「大丈夫ですよ〜明日は一緒に行けますか、?」
と送った。
スマートフォンを閉じて目を瞑る。
バスを降りると今度は悪いと思ったのか5分後くらいに
「良いよ」
と返信が来た。
もう返信する言葉が見つからなかったので既読をつけず、
私は社までの道を歩いた。
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作者名:凪々瀬 | 作成日時:2022年11月20日 13時