【薄桜鬼】新選組一番組組長の恋人は憂鬱

２２日目 ページ24

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こっぴどく叱られた後

｢最近働き詰めだったからな、いい機会だしばらく休みをやる。ゆっくりしてろ｣





と、鬼副長の希な優しさが出てきてくれたおかげで
私は手を治すのに専念することが出来た





本当は知っている
土方さんの優しさなんて。皆が




久しぶりの休みに胸が高鳴り
廊下をトタトタ走っていると


｢Aちゃん、随分ご機嫌だね｣

｢まあね！しばらく休みもらったから｣





｢へぇ、それなら僕の雑用でもやってもらおうかな｣
｢え、休みは!?｣



｢冗談だよ｣なんて小馬鹿にしたように笑う
冗談に聞こえる冗談を言ってほしいものだ




｢僕もちょうど非番だし、お酒持ってきてよ｣
｢使いっ走り...｣





ほんとに私の事女の子だって思ってるのか！
なんて怒りを覚えながらも言われた通りにお酒を取りに行った



｢入るよ｣
｢おかえり｣




短い会話を終えた後、総司の部屋の襖を開けお猪口と酒便を一本を顔の横にし、笑って見せた




縁側に腰掛けてまだ明るい外を二人で眺める
いつも総司と見る外は夜で決まって夕暮れ時か暗い空だったから





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