Dear過去と未来をつなぐ僕ら

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涼介「伊野ちゃん！！伊野尾ちゃん！！」

正直驚いた。

伊野尾ちゃんの力が案外強いから。

普段のふわふわした伊野ちゃんからは考えられない。

涼介「どこいくの！！ねぇ！！いのちゃん！」

ただただ、手を引っ張られて走るだけ

*「あ、ねえ、あれ山田くん？」

*「伊野ちゃんだ！♡」

*「なんかの撮影？山田くん叫んでるじゃん」

もちろん人が多い東京では

俺らなんて変装なしじゃ即バレる。

*「こんな夜中に撮影って……」

*「事務所ブラック〜笑」

怖い。

ファンいや、東京の人達の声に恐怖を覚える。

周りからどんなふうに見えているのか

気になってしかたがない。

涼介「ねぇ！どこまでいくの！！」

慧「はぁ、はぁ、…俺しか知らない…秘密の場所」

"秘密の場所"

そう言ってふりかえった彼の笑顔は

すがすがしかったんだ。




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涼介「はぁ、はぁ……っ！」

思わず息を飲んだ。

連れてこられた先は展望台で

東京の街並みが

ビルやマンションの光が、星のように輝いていたから。

慧「…悩んだ時…仕事で上手くいかない時とか辛い時、ここに来る。」

涼介「…ぇ？」

慧「この光の数だけ人が悩んでいる。そう思うと、正直俺なんかの悩みなんてどーでもよくなる。

嗚呼、俺、何悩んでんだろって」

涼介「……」

慧「いやね？山田はセンターだし、ソロの仕事もあるから俺らにわからない悩みだらけかもしれない。山田の悩みが俺と同レベルでちっぽけなんだとは言わない。思わないよ

.


.

山田が悩んでる時は俺らも気になるし

悲しみも苦しみも嬉しさも共有したい。

それが仲間でありライバル、メンバーであり大切な"家族"のような存在だから。

山田……俺らに何を隠してる？

お前の背負ってるもの…軽くしたいんだよ。」

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