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「、今日の体育何するんスかね？」
「またチーム変えてやるらしいよ〜」
「マジかー……、もうサッカー飽きたんスよね〜」
理科室を出て、教室から更衣室へ向かうその時だった。
「あっ！！」
「？ 急に大声だしてどうしたんスか、Aっち」
「家に体育着忘れた……！！」
朝靴を履く時に玄関に体育セットを置いてきたことを思い出す。
「どうしよう……」
「うーん……あ！ そういえば来る時3組と4組が校庭でサッカーしてたような。桃っちに借りてくれば？」
「それいいアイディア！ ごめん、2人とも。先行ってて！」
「別に待っててもいいけど〜……そんな時間かかるの？」
借りてすぐ着替えるだけなら、それほど時間はかからない。
けど……。
「私、先にコーンとか準備しなきゃいけなくて……」
「あ〜、Aっち体育委員っスもんね」
「それ準備してて欲しくって……あ、勿論、放課後奢るよ！ どう、かな……？」
お願い！と手のひらを合わせて片目を開ける。
「ほんと〜？ じゃあ帰りは一緒にコンビニ寄ってよねー」
「あー！ 紫原っちだけずるい！ 俺も手伝うからご褒美欲しいっス！」
「黄瀬くんまで……！ ありがとう！ なんでもするよ！」
俺も俺も！と手を挙げる黄瀬くんに感動しながらも、「ごめん、急ぐ！」と声をあげて、2人に背中を向けて駆け出した。
このままでは授業にすら間に合わない。
「……なんでも？」
「今なんでもって言ったっスよね……？ ーーお先に、紫っち！」
「あ〜！ 黄瀬ちんフライング！ 俺が先に準備するし」
「競争っスね……いつか本気で紫っちとはやりたいと思ってたんスよ……ッ！ どっちが先に更衣室につくか勝負っス！！」
「上等じゃん……！」
なにやら張り合いながらスタートダッシュを決めた2人は青春そのものだ。その後、廊下を走るなという声が聞こえた気がして、くすっと笑ってしまう。
すると目の前を、見知った顔の男の子が通った。
「あ！ 緑間くん！」
「む？ ……Aか」
メガネをかちゃりと戻す仕草をして私を見る。
実は緑間くんは同じピアノ教室に通っていた幼馴染みだ。
「何をそんなに慌てている」
「体育着忘れちゃって……さつきちゃんに借りようと思うんだけど、今どこにいるかわかる？」
「桃井の居場所はあらかた予想がつくが……次は移動教室のはずなのだよ。一足遅かったな」
「そんなぁ……！」
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
