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ーーそれはいつも通りの朝だった。
ようやく見つけた本気になれる場所。バスケットボール部での毎日は目が回るようで、でも凄く楽しくて。
一軍に上がってからはあの青峰っちとバスケできる機会も増えた。
ーーいつも通りじゃないのは……。
俺は物陰から青峰っちとAっちのことを覗き見て、ため息をついた。
って何隠れてんだ俺。
いや、別に俺だってソクバクされんの好きじゃないし、Aっちの距離感が誰とでも近いのだってわかってる。
紫原っちは、まぁあんな感じだし。緑間っちはAの家族みたいなもんだし。……でも青峰っちは？
俺が部活に入ったのだって青峰っちのプレイを見て、ソンケーして……、好きになる気持ちはわかる。
「……でも……」
俺は、無意識に唇を噛み締めていた。
※
「黄瀬くん、今日一緒にご飯食べない？」
窓際でぼーっと校庭を見つめる黄瀬くんにそっと近寄って声をかける。黄瀬くんは瞬きを数回して、ようやく口を開いた。
「えっ？ オレ？ 黒子っちは？」
「黒子くんは今日委員会だって。それに今日は黄瀬くんと話したいんだけど……やっぱり空いてない？」
「いや！ めちゃくちゃ空いてるっス！！ 何があったとしても空ける！！」
「何かあった時は無理しないでね……！？」
目を爛々とさせて私を見る黄瀬くんに安心しながら、私は女の子からの痛い視線を背中に受けた。
物思いに耽る様子のイケメン鑑賞の邪魔をしてごめん。
今日だけは“皆の”黄瀬くんを借りさせてください。
私と黄瀬くんはモーゼの如く、視線の波を掻き分けて教室を後にした。
「……ごめん、やっぱ俺……」
食堂へと向かっていると、何か言いたげな様子で黄瀬くんは立ち止まる。
「どうしたの？」
「……あんまお腹空いてないし、他の人誘って行った方がいいっスよ。ーー青峰っちとか」
「なんで青峰くん？」
「いや、そりゃ……」
「……！！ ごめん、気が利かなかった。食堂って人目あるし、みんないる時じゃないと変な噂立つかもだよね……」
黄瀬くんは目を白黒とさせている。珍しく気が遣えた私が珍しいとでも言うのだろうか。流石にわかる。女子たちの視線を受けて食べても気が休まらないってことぐらいね。
「そうだ、とっておきの場所に案内してあげるよ！」
「とっておきの場所？」
オウム返しをする黄瀬くんの手を引いて私は歩き出した。
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
