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「……」
「……」
からの無言！？！？
私は状況理解が追いつかず、ただ茫然と立ち尽くしていた。
つまり、抱きしめられたまま微動だにしていない。
ーーううん、逆に考えよう。私だったらどう言う時にハグしたくなる？ えーと、えーっと……。
ふわふわの犬を見た時、かな……。
え！？ 青峰くん、私のことを犬だと思ってる！？！？
あらぬ方向に想像が膨らんでいき、脳内でポメラニアンが飛び跳ね始めた頃、右耳のあたりがくすぐったい気がして、肩を一瞬竦める。
「？、？、」
青峰くんの手が私の髪に優しく触れる。
顔にかかった髪を耳にかけるとそっと顔を近づけた。
「……マジで可愛いよな、お前」
耳元で囁かれた低音に、いつもの青峰くんじゃないようでびくりと身体を震わせる。
「え、急にどうしたの！？」
「なんもねーよ。ただ……」
朝とはいえ部室の中は薄暗く、誰もいない部屋で2人だと思うとどうしても意識をしてしまう。
背中越しの体格差と、優しい手つきに私はたじろいで、私は体を縮こませることしかできなかった。
「……俺のせいってのは分かってる。Aのことが好きっつったのに、朝も、放課後ですら居残ってバスケばっかでさ。一緒の時間が足りねぇって思うのはわがままだって」
「う、うん……？？」
「でも、すげえ好きだから……こうしたかった」
青峰くんの声は真摯で、まっすぐな気持ちを伝えてくれているのだと私はようやく分かった。
「それと……騙すような真似して悪かった。急にいてもたっても居られなくなって……強引だったよな」
ーーさつきちゃんとのやりとりを見て、何か思うことがあったのかな。
彼女だけじゃなく、素直に表現する人が周りには多い。
青峰くんは意外と直接的な言葉を言わないし、私が言っても恥ずかしがるのにこんな風に行動で示してくれるなんて。
「、青峰く」
「っ！ 今は振り返んな！」
「えっ！？ なんで！？」
そう言われて見ないわけには行かないと思って攻防の末、青峰くんと目があった。
ーー即座に目線を逸らす彼の頬は、紅潮していた。
青峰くんは「……っ」と小さくうめき、自分の腕で顔を隠す。
下から見ると丸見えだし全然意味ないよそれ、なんて思いながら私はにやける口元をきゅっと引き締めて、青峰くんを抱きしめた。
「やぁっ！」
「おわっ！ ってなんだその掛け声！」
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
