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「あ、俺部室にバッシュ忘れた」
「もーまた！？」
学校に着いて、部活着に着替えて集まるやいなや青峰くんが思い出したように呟いた。
いつもの事といえばいつもの事だが、さつきちゃんは辟易としている。ほとんどお守り役だもんね。
「……はぁ、もう大ちゃんのことなんかほっとこ、Aちゃん」
「あはは……。でも鍵閉めなきゃだし、私着いてくよ」
「え！？ じゃ、じゃあ私も着いていこうかな……」
「？ さつきちゃんは今日の朝練担当でしょ……？ 早く行って準備しないと。私は鍵当番だから閉めなきゃ」
私があっけらかんと言うとさつきちゃんはひどくショックを受けたような顔でしおしおと項垂れた。
違う！ そう言う意味じゃない！
「ごめんね、さつきちゃん……っ。私はただ……さつきちゃんが遅れるのは悲しくて……大好きだよ……」
「……うん……っ」
「なんの茶番だよ」
青峰くんの冷たい視線を背に受けながら、さつきちゃんを誠心誠意可愛がったあとにようやく離れた。
※
「バッシュあった〜？」
「……嘘だろ……、バッシュが、無い！」
「え！？ 盗難！？」
部室の前の壁に背をつけて青峰くんを待っていると、彼の悲痛な声が室内から聞こえてきた。
ーーそんなわけが無い、青峰くんがいくら魅力的だからと言ってバッシュをあえて盗むような変態性の高い人なんて……。
いるのかもしれないけど……。
あ、でもバッシュ集めるの好きみたいだし、ブランドのモノならいいお値段になっちゃうのかも！？
「と、とりあえず真田コーチに言いに行かなきゃ……っ」
「あ、いや、多分持ってきてはいる気が……。A、一緒に探してくんね？」
「そうだね、手分けして探そう」
私も部室の中に入って、青峰くんのロッカーの中を探そうと彼の近くに寄って行った。
「ーーなんてな」
ロッカーを覗き込もうとすると、制汗剤の香りが鼻を掠めるやいなや、青峰くんの腕の中に包まこまれていた。
「！？」
「バーカ、嘘だよ。ーーほら、バッシュもある」
「え？ あ、よかった……。 ってなんで嘘！？」
「……お前と2人になりたかったから」
青峰くんは動揺する私をよそに抱く力をゆっくりと強めていった。
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
