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カーテンの隙間から日差しが漏れ出して、逃げるように布団の中で蹲る。
目まぐるしい1日が終わったかと思えば、もう朝だ。
珍しくアラームが鳴る前に目が覚めたとはいえ、昨日の精神的疲労が残っているのか瞼が重い。
「色々勘繰った割に成果ゼロなんて……はぁ……」
いつまでこんな風に友達を疑わなきゃいけないんだろうとか。
でももし彼氏だと勘違いされてるなら傷つけないためにも早めに訂正しなきゃとか。
逆に悪意があってそういう噂を広められてるのかもとか。
複雑な気持ちが渦を巻いて、なんだか体まで重くなったようだった。
「今日の予定は……朝練だけかぁ……ふぁ〜……」
こうやって寝ていたって先延ばしには出来ない。結局現実と向き合うしかないのだ。
せっかく早起きをしたなら、あの2人を驚かせてやろう。
私は意を決して起き上がり、うんと伸びをした。
※
「あれ！？ Aちゃんがちゃんと待ち合わせ場所にいる！」
「ぐっどもーにんぐ、さつきちゃん。見ての通り早起きしちゃったよ〜」
「凄い！ 頑張ったんだね……っ」
普段はいないかのように言われたが、待ち合わせ時間のギリギリに走り込んでいるのでセーフである。
さつきちゃんは飛びつくように私を抱き寄せると、よしよしと頭を優しく撫でた。
これが、母性……っ。
ふわふわした気持ちで和んでいると、もう1人の彼が口を挟んだ。
「朝からAを困らせてんじゃねーよ」
「きゃっ」
青峰くんは張り付いてくるさつきちゃんを引っ剥がし、2人は睨み合いはじめた。
私と緑間くんとは違うタイプの仲睦まじい幼馴染だ。
「青峰くんもぐっどもーにんぐ」
「ぐっどもーにんぐ……？」
「おはようって意味？」
「おー、おはよ」
青峰くんの英語力にももはや慣れつつあり、朝はほとんどこの2人で始まると言っても過言ではない。
入学当初は緑間くんと登校していたのだが、朝の弱い私に付き合ってもらってることや、そもそも帰りも送ってもらっているのに申し訳ないという理由でしばらく1人で登校していたところ、なんやかんやあって一緒に登校するようになった。
心配していた緑間くんも「桃井が一緒なら問題ないな」と謎の許可をくれたため、それ以来ずっと三人で登校をしているのだった。
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
