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「第一、俺が特定の子なんて作ったらファンの子になにされるかわかんねーじゃないスか」
「そっかぁ……。てっきり私……」
「まぁ、それより今はバスケに集中したいんで」
さつきちゃんは腑に落ちない表情だが、私は友達でいられる嬉しさに心を躍らせていた。
黄瀬くんはそのままふと私に視線を移した。
「ってAっち満面の笑み！？ 俺に彼女が居ないのがそんなに嬉しいの？」
「そんなことないよー！ やっぱ黄瀬くんって最高だよ！」
私は黄瀬くんに近寄ってバンバンと肩を叩く。
もう気にしなくていいんだ。友達でいられるんだ、そう思うだけで心が楽になった。
「おかしいなぁ……」
さつきちゃんは珍しく当てが外れたようで首を捻っている。
「あ、そうだ。そしたら三人で購買にでも……」
「ごめんきーちゃん、私たち用事があって」
「え、そうなんスか？」
「うん、また後で！」
「そしたらしょーがないっスね、また後で」
さつきちゃんはぐい、と私の腕を抱いて、アピールをした。
黄瀬くんは女心がわかるタイプなので、女子同士の雰囲気を察してくれたようだ。
私達は黄瀬くんに背を向けて、とりあえず歩き出す。
「きーちゃんも怪しいと思ってたんだけどなぁ」
「結構はっきり言ってくれたよね。さつきちゃんの勘が外れるなんて珍しい」
「でも、候補が多い分仕方ないかぁ。
ーーよーし、次もどんどん行くぞー！」
「おー！」
次々に候補がある方が正直おかしいけど、これはこれでちょっと楽しいかも。
今日はずっと気を張っていたから、異性を意識しなくて済むさつきちゃんと一緒にいると落ち着くなぁ。
さつきちゃんがいてくれてよかった、なんてしみじみ思うのだった。
＊
「彼女〜？ ……居ないけどなんで？」
＊
「急になんなのだよ。……居ようと居まいと関係ないだろう」
＊
「別にいねーけど。何企んでんだよさつき」
＊
「いえ、僕は三軍からようやく上がってきたばかりですし……そんな余裕ないです」
＊
「さぁ、どうかな。ところで次の練習試合の帯同マネージャーの件だがーー」
＊
「はぁ？ なんだよ、どっちかが相手してくれんの？ そんならーーってぇな！ っげ、虹村サン……」
＊
「なっ、……いや俺に聞くか？それ。いねーし作る気もねーよ。つか何やってんだ二人で……おい灰崎逃げんな！」
＊
さつきちゃんの予想は悉く外れ、私達は撃沈した。
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
