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どう接触しようかとあーだこうだと論じていると、前の方から声がかかる。
「あれ？ Aっちと桃っち。奇遇っスね」
「黄瀬くん！」「きーちゃん！」
歩いてきたのは黄瀬くんだった。
彼は私達二人に気づくと、キラキラとした笑顔で駆け寄ってくる。
「ってなんでそっちから歩いてくるの？ 忘れ物？」
ここから体育館までは一本道で、前から歩いてくるのは不自然だ。
私が疑問を口にすると、黄瀬くんはやれやれというように頭を掻いて、めんどくさそうに話し始めた。
「実は体育館の空調が壊れたっぽくって。今修理の人が来てるんスけど、練習時間一時間くらい遅れてスタートするみたいっス」
「え、そうなの！？ さつきちゃん知ってた？」
「ううん知らな……」
ピコン、と音を立ててさつきちゃんの携帯と同時に私の携帯に通知が来る。
どうやら本当のことらしい。
「発覚が6時間目の体育らしいっスから。
しかも必ずスタートするんじゃなくてミーティングだけの可能性もあるみたいっスよ」
「そんな！ 二軍体育館とか借りれないの？」
遅れるくらいならまだしも、夏の全中を控えているのに、練習ができないなんて！
さつきちゃんはハッと気付いたように呟く。
「そっか、体育館の空調は一括管理だから……」
「そうっス。だから空き教室かどっかで時間潰そうかなーって思ってたんスけど……二人は？」
「みんなそれまで学校に居なきゃだもんね」
「Aちゃん」
さつきちゃんが私の方を見つめる。
その目は何か思惑があるようだった。
ーー今しかない、そう訴えかけてる気がした。
「きーちゃん、ちょっといい？」
「？」
「きーちゃんって彼女いるの？」
「はぁ！？ 彼女？ なんスか急に！」
黄瀬くんは脈絡のない質問に目を白黒させる。
いつになく真剣なさつきちゃんに黄瀬くんはこっちに視線を向けて、観念したようにため息をつく。
黄瀬くんの答え次第では……、今日で友達じゃいられなくなるかもしれない。
そんな緊張感に包まれながら、彼の答えを待った。
「ーー居ないっスよ、そんなん」
「えっ？」
さつきちゃんが拍子抜けしたような声を出して、私はその答えに安堵した。
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
