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「ーーううん、ちょっと人との距離感に悩んでるだけ」
「……言いたくないのであれば、深くは聞かない。
けど、きっと今言ったことも本当のことなんだね」
「うっ。赤司くんはなんでもお見通しだね……」
同じバスケ部の一員だが、赤司くんは文武両道で、一年で一軍を果たした内の1人でありながら常に学年一位。更に人柄も良く、容姿も端麗。
非の打ち所がないような人で、彼の前で嘘をつける人はそうそういないだろう。
きっと体調不良の嘘も見抜いた上で、連れ出してきてくれたのかもしれない。
「確かに、Aは人とコミュニケーションを図ることが好きだからね。近過ぎれば軋轢を生んだり、好意を持たれたりするだろう」
「そうなの。それでいいのかなって、思うことがあってね」
「なるほど……。
けれど、君は学生だから、それを実際に人と向き合って適切な距離感を学ぶというのは、寧ろ今やっておくべきことかもしれない」
横並びで歩きながら、赤司くんは淡々と相談に乗ってくれている。
そっか、今こそこうやってぶつかったり、好きだなって気持ちを伝えて関係を考えていけば、いいのかな……。
「って赤司くんも学生なのに、なんか凄く大人だ！？」
「人との距離感は俺の課題でもあるからね。
こうやって気楽に話しかけてくれるのはレギュラーの面々と桃井、そして君ぐらいだから」
「あはは、赤司様呼びされるくらいだもんね」
完璧そうに見えて、ううん、完璧そうに見えるから上手くいかないこともあるんだね。
赤司くんって、ずっと誰かのために頑張ってて、自分の時間がないように見えるから私なんかが言えることじゃ無いけどほっとけない。
「私はいつでも赤司くんの力になるからね」
「……あぁ、頼りにしているよ」
赤司くんは柔らかく笑った。
「それに君の前ではいつでも大人ではいられないみたいだからね」
「？」
「……黒子と親しそうに話しているのを見て……、つい体が動いていた」
「え！ でも、私は来てくれて嬉しかったよ？」
「そう言ってくれると分かったから、甘えてしまったんだろう。
ーーチームメイトの仲がいいことは勝利への貢献にも繋がると、頭では理解していたんだ」
その言葉を聞いて私はハッと気付く。
赤司くんも、本当に悩んでるんだ。
才能がある故に多方面から距離を置かれて、チームメイトの輪にも入れなくなってしまう気がしてる、のかも。
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
