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「え」
「……まだ、早かったですか？」
「え、え……」
友達同士って、しない、よね。
あ、でもバスケはアメリカのスポーツだから、文化の違いとかあるかな？ 黒子くんは根っからのバスケ好きだし、ずっと見てるうちに、なったとか……。
「ーー顔、真っ赤ですね」
黒子くんは私の目を見つめて、私の頬を撫でた。
私は確信した。
ーー勘違いをしていたのは、黒子くんだ！
噂の張本人がこんな近くにいるなんて思わず、「やめて」とも「どうして？」とも言えず、ただ呆然としていた。
黒子くんはきっと純粋に私が彼女だって、勘違いしてるんだ。
それを伝えるのって……最低だ。
「……やっぱり、嫌でしたか？」
ずっと黙っている私を、黒子くんは悲しそうな目で私を見つめる。
こんな表情を見て、冷たくなんてできるわけがなかった。
「う、ううん！ ちょっとびっくりしただけ……」
「よかった、次はちゃんと宣言してからしますね」
ーー次は！？
ど、どうしよう。
もしかして何も言わない方が、その方が傷つかない、のかな。
私の脳内は思いも寄らぬ相手に混乱を示し、ショート寸前だった。
そんな私を見かねて、人混み酔いをしたのだと考えた黒子くんは「少し休んでください」と膝枕をしてくれることになった。
私は恐る恐る彼の太ももに頭を預ける。
正面向きは恥ずかしいので、彼の体と逆側に顔を向けた。
「危うく青峰くんにバレる所でしたね」
「う、うん。気をつけるよ……」
バレる所も何も、私たちの関係はーー。
でもそう思わせる態度をどこかで取ってしまった自分がいるのだろうから、黒子くんは悪くない。
黒子くんは愛おしそうな手つきで頭を撫でる。
このままだと、どんどん恋人として距離が縮まっちゃうかも。
もう、付き合っちゃった方がいいのかな。嫌いなわけなんて絶対ないし、私も驚いただけで……。
意外にも積極的な黒子くんに驚きつつ、その気になっていく自分、そしてさつきちゃんのことや今後の関係のことが頭によぎり、逃げ出したい気持ちでいっぱいになった。
だ、誰か助けて……！
そんな悲痛な思いが届いたかのように、私達二人の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「やぁ、黒子に橙野。奇遇だね」
「赤司くん」
黒子くんの言葉に、ぎゅっと閉じていた目を開けた。
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
