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「わっ」
黒子くんを思わず抱きしめて、頭を撫でた。
「Aさん、嬉しいですけど」
「だって可愛くて……」
「あの、青峰くんがすごい顔で僕を睨んでるので……」
「なんでAがさつきみてーになってんだよ！」
青峰くんは半ば無理やり私を引き剥がし、私は口を尖らせる。
「見てよ、こんな可愛いんだよ！ 小動物みたいで……」
「でも男だろ！ もうちょっと警戒しろって！」
「ちぇっ、ちょっとぐらいいいじゃん」
「……僕も青峰くんに同感です」
「え！ 黒子くんも！？」
「流石に警戒心なさすぎです」
「……ごめんなさい」
二人に嗜められながら私はシャツを受け取って、黒子くんのボタンを縫い始めた。
黒子くんは「僕が」とは言っていたものの、私が原因なので責任は取ります。
授業内ぐらいでしかしないけど、意外と出来るもんなんだなあ、と自分で関心しながらものの数分でボタンをつけることができた。
「はい！ 結構上手くできたと思う！」
「おー、意外と器用じゃん」
「意外ってどういう意味？」
「冗談だって」
青峰くんには軽口を叩かれながら、黒子くんにシャツを渡した。
「、ありがとうございます。大切にします」
「大袈裟だよ〜」
「青峰ェ！！！」
私達の間に怒声が響いた。
声の主は鬼の形相で青峰の方を睨みつけている。
ーー山下先生だ。
理由はさっきの青峰くんの回想から分かる通り、私たちは止めることができない。
とりあえず、Tシャツを着ている黒子くんがいるとややこしいので私は黒子くんの前に立ち塞がった。
「やべっ！ ワリ、俺逃げる。服は部活の時な！」
脱兎の如く、青峰くんはその場から駆け出した。
いくらあの山下先生でも本気の青峰くんを捕まえるのは難しいだろう。
だから私のあげたTシャツが犠牲になったとも言えるけど。
黒子くんのお着替えを終わらせ、私達はようやく一息をついた。
「あの」
「ん？」
「すみません、さっきの続きしてもいいですか？」
私の返事を待つ間もなく、彼はぎゅっと私を抱きしめる。
「今日ずっとお預けだったので。……Aさんは人目を気にしな過ぎです。青峰くんびっくりしてましたよ」
「それは……ごめんなさい。つい」
「……でも、そんな所も好きです」
黒子くんは、そう言って私の頬にキスをした。
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
