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「つー訳だ。そっちは？ パン買えたか？」
「うん！ じゃーん」
「うおっ、超美味そう！ しかも２つあんじゃん！ 一個くれよ」
「駄目だよ、これはあの購買戦争に勝利した証なんだから〜」
「じゃー、この半分の方でいいからさ。 頼む！」
走ったら腹減ってよー、と手を合わせてお願いするポーズに私はため息をついた。
とは言っても、これは黒子くんの手柄で私の意思で決めていいものじゃない。
肩を竦めて、黒子くんの方へ声をかける。
「どうする？ 黒子くん」
黒子くんは、考える素振りをして、「それなら食べてない方をあげましょうか」と封の空いていないコロッケパンを青峰くんに差し出した。
「マジ！ サンキュー！ やっぱ持つべきものは友だよな！」
「ただし、条件があります」
「、条件？」
コロッケパンを受け取った青峰くんが、黒子くんの言葉を繰り返す。
「はい。代わりにそのTシャツ貸してください」
「はぁ！？ なんで」
「僕の方も色々あってボタンが取れちゃったんです。
着たままだと自分で縫いたくても縫えないので……」
「あー……」
青峰くんは黒子くんの胸元を見て納得したように声を上げた。
「ま、そんぐらいならいいぜ。いいよな？」
「私？」
「一応お前にもらったモンだし」
「そっか。勿論いいよ！ 寧ろ私からもお願いします」
「オーケー。じゃ、取引成立だな！」
青峰くんは手に持ったTシャツを黒子くんに渡して、コロッケパンを口いっぱいに頬張った。
「うめー！ なんだこれ！」と歓喜しながら食べているが、なんだも何もコロッケパンである。
ーーなんか今日はわらしべ長者みたいな日だなぁ。
「その、Aさん」
「ん？」
「流石に目の前で脱ぐのは恥ずかしいんですけど……」
「あっ！ ご、ごめん！」
急いで回れ右をして、黒子くんに背中を向けた。
こういうところも駄目だよね、デリカシーが無いっていうか。
でもとりあえず今日話してみて黒子くんも青峰くんもそんな違和感はないし、他の友達も特に気になることはなかったんだよな。
うーん、じゃあ他の誰かってことかな……。
思案に耽っていると、黒子くんが背中越しに声をかけた。
「あの、もう大丈夫です」
「わかった、じゃあ振り向くね」
青峰くん用に買ったものは、黒子くんが着るとかなりオーバーサイズで、それに座ってるから上目遣いでなんか、すごく……
「可愛い！！」
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
