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更衣室を出て、緑間くんのいる3組の方へ向かった。
おかげさまで無事に体育を受けれたし、お礼ぐらいはすぐ伝えたい。
教室の扉の端に寄って、中をキョロキョロと見回した。
「よっ」
「ひゃっ」
首筋に冷たいものがあたり、思わず声が出る。
振り向くと、悪戯っぽい笑みで缶コーラを見せる青峰くんが立っていた。
「んなとこで何してんだ？」
「びっくりしたー。青峰くんこそどうしてここに？」
「いや俺のクラスそこ。……分かった、俺に会いにきたんだろ」
「違うよ！」
そう言えば緑間くんと同じクラスだったっけ。
彼も同じ男子バスケットボール部の仲間で、一軍の中でも群を抜いて才能に溢れた青年だ。
青峰くんとといるとなんだか等身大の自分になれてしまうな、なんて考える。
「緑間くんに体操着借りてて、お礼しにきたんだ」
「アイツに？ ふーん……、じゃあラッキーだな。緑間のおかげで放課後より前にお前に会えたし」
青峰くんはわしゃわしゃと私の頭を撫でる。
「でもなんで男に借りんだよ、さつきも隣のクラスじゃん」
「さつきちゃんが見つからなくてさ〜。でも色々周りに言われたし緑間くんにも迷惑かけちゃったから、もう忘れない！」
「おー、そーしとけ」
「反省します……。ちなみに、緑間くんがどこにいるか知らない？」
「知んねー。食堂とかにいんじゃね？ 昼休みだし」
「あ、確かに。ちょっと行ってみる！ ありがとう！」
「あ、おい！」
踵を返す私の腕を青峰くんが掴む。
「寂しいこと言うなよ、俺も一緒に行くって」
青峰くんはそのまま手をスライドさせ、大きな手のひらで私の手を握った。
「え、でも……それ購買で買ったんでしょ？ 往復にならない？」
手に持った缶コーラとパンはその戦利品だよね。
教室のある階から食堂や購買がある一階まで戻るのは、流石に面倒くさい気もするけど……。
不思議そうに青峰くんを見つめると、手を握ったまま歩き出した。
「別に？ 部活であんまりお前との時間取れねーんだし。階段の上り下りくらいヨユーだっつーの」
「うん……？」
横に並んで歩くと歩幅を合わせてくれてることに気づく。
意外と面倒見がいいんだよね。黒子くんが三軍にいた時も毎日練習に付き合ってたり、さつきちゃんの買い物に付き合ってたり。
ぶっきらぼうな優しさに思わず笑みが溢れた。
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
