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「……Aちん？ きーてる？」
「ーーわっ！」
「またボーッとしてたでしょ。もー、ちゃんと話くらい聞いてよね」
「ご，ごめんごめん。ちょっと色々考え事してて……それでなんだっけ？」
和成と話してから私の頭の中は“彼氏”でいっぱいだった。
一体誰が、なんのためにそんなことを言いふらしてるのだろう。疑問は尽きない。
「だから〜、前行ったスイパラで次の週末からいちごフェアやるんだって。一緒に行かない？って誘ってんだけど」
「そうなの！？ めっちゃ行きたい！」
「……さっき聞いてなかったからもう行かない」
「え〜！」
理科室へ向かう足取りをピタッと止め、紫原くんはそっぽを向く。
ごめんね、と下から覗き込むと、ちらっとこっちを見ては、またふいと目を逸らす。
「……拗ねてるの？ へへ、可愛いな〜紫原くんは」
「別に拗ねてねーし」
「私と一緒に行くの嫌？」
そっと彼の服の袖をくい、と引っ張り上目遣いをする。
紫原くんはこういうのに弱い。
「……そんなこと言ってないじゃん」
「私は紫原くんと一緒に食べる甘いものが一番好きだなぁ……紫原くんは違うんだ〜……」
「、なにそれずるい」
末っ子気質な紫原くんはいつもこの調子だ。子供っぽくて可愛くてついつい揶揄ってしまう。
無言で差し出された手をとって、ハッと我に帰る。
ーーもしかして、紫原くんが例の勘違いをしてるのでは……？
そもそも、異性の友達って手繋ぐっけ？
一度繋いでしまった手を離せる理由もなく、恐る恐る紫原くんの顔をじっと見つめた。
「……何、なんかついてる？」
「う、ううん。……やっぱ紫原くんってかっこいいよね」
いや、まさかね。
これだけ顔の造形が整っていて、わざわざ私と付き合ってる勘違いをするとは考えられない。
なんかゆるい感じだし、誰にでもこんな感じなんだろうな。
「……ハァ、よくそんなこと恥ずかしげもなく言えるよね」
「本心だもん」
「あっそ」
「顔真っ赤だよ？ 意外とウブなんだね〜」
「うるせーし！」
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えの(プロフ) - hamoさん» こちらこそリクエストありがとうございました。感想まで頂けると思わなかったので、嬉しいです涙。更新頻度は遅くなりますが、細々と書いていこうと思うのでお付き合い頂けると幸いです☺︎ (3月6日 0時) (
レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございました……！本当に全てにおいて最高でした！！青峰くんのいいところがたくさん出ててますます青峰くんのことが好きになりました！！続け方も天才です！！次も楽しみにしてます！！！がんばってください！！！ (1月9日 9時) (レス) @page42 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます！私もそんな黄瀬くんを書くのが好きなのでご期待に添えるように頑張ります。セリフも甘々で素敵ですね！引き続きよろしくお願いします☺︎ (1月8日 2時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初コメ失礼します！黄瀬涼太でヤキモチやいて甘えてくるシチュがみたいです、、俺が誰より〇〇のこと好きなのに的なこと言ってたらすごい嬉しいです… (1月4日 23時) (レス) @page37 id: b78e46be6f (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - hamoさん» 早速のリクエストありがとうございます！2人きりで部室はロマンチックですね。素敵な青峰くんになるように善処致します。引き続きよろしくお願いします☺︎ (12月21日 0時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えの | 作成日時：2022年10月17日 1時
