遊ぼう! ページ3
Aside
「賢治さん!」
「わ、Aさん!どうしたんですか?」
賢治さんの肩をぽん、と叩くと、賢治さんはにこっと笑ってこちらを振り返った。
「あまり話した事ないなーと思って!お話しませんか?」
「言われてみればそうですね。僕も丁度暇だったので、いいですよ!」
賢治さんが向日葵のような笑顔を私に向ける。
思わず見惚れそうになったが、首を軽く横に振って賢治さんと一緒にソファーに座った。
「Aさんって猫なんですよね。」
「そうですよ?」
「あの、猫になってもらってもいいですか?僕、猫を撫でたりして遊んでみたいんです!」
賢治さんの目は星みたいにきらきら光っている。
「そういう事なら・・・」
小さく呟いて、目を閉じる。
「わぁ・・・!」
賢治さんの歓声に目を開けると、さっきよりかなり目線が低くなっていた。
「にゃー」
どうですか?と言ったつもりで鳴く。
「可愛いです!Aさんって凄いですね・・・!」
感動したように私を抱き上げると、賢治さんは私の頬に自分の頬を擦り寄せた。
「にゃ・・・」
少しくすぐったかったが、心地よいくすぐったさだった。思わず目を細める。
「あ、そうだ!」
しばらく頰ずりをしていた賢治さんだったが、やがて何かを思い出したように私をソファにそっと降ろして机まで戻って行った。
引き出しを開けて何かを探しているようだ。
「あった!」
見つけたらしく、引き出しを閉めてにこにこしながら近付いてくる賢治さん。
その手に握られているものを見て、思わず息を呑んだ。
賢治さんは、猫じゃらしを持っていた。
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のこ太(プロフ) - カナさん» カナさん、ここまで支えてくださって本当にありがとうございました!!応援が思ったよりも励みになることを実感させられましたよ本当に。カナさんの方こそ、お体に気を付けてお過ごしください(^-^)/ありがとうございました!! (2016年12月25日 20時) (レス) id: 62fcbd0269 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - お疲れ様でした! (2016年12月25日 20時) (レス) id: 4007a8bca9 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 完結おめでとうございます!少し寂しいですが、これからも体には気をつけて過ごしてくださいね、 (2016年12月25日 20時) (レス) id: 4007a8bca9 (このIDを非表示/違反報告)
のこ太(プロフ) - こどくなおうじ。さん» ありがとうございます!頑張りましたよ・・・。結構グダグダしたとは思いますが、ここまで読んでくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます!! (2016年12月25日 20時) (レス) id: 62fcbd0269 (このIDを非表示/違反報告)
こどくなおうじ。(プロフ) - 完結おめでとうございます! (2016年12月25日 20時) (レス) id: 49348a965b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のこ太 | 作成日時:2016年9月17日 21時