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「え、Aちゃんの知り合い？！」
『はい。』
「A…？……Aちゃん？」
『ミツバ、倒されたんじゃないの？あの男の子に…』
「…さぁ？というかAちゃん、僕を助けて？」
『え、』
ミツバは私の手を掴んできた。
「そこの足首の太い大根さんも。」
＿＿＿ビシッ
八尋先輩にヒビが入った。
『ミツバ、私の大切な先輩のこといじめないで。……いい？』
「ひっ…や、ヤダねー！！」
『こらミツバ！』
大人しいと思ったら、そんなことなかったわね…。
「…とにかく、来て。」
私の手は普通に握るくせして、八尋先輩のことは制服のリボン握るなんて…
思春期ね…。←
「ここはカガミジゴク…って名前らしいけど、細かいことは知らない。僕はミツバ。この場所から出られなくて困ってたところ。」
ミツバは八尋先輩に自己紹介を始めた。
カガミジゴク…聞いたことない。
そしてたくさんの鏡がある。
形も大きさも色も様々。
現実じゃないみたい…
「僕のこと助けてくれるの…？」
ミツバはその整った容姿を利用して、八尋先輩を仲間につけた。
まぁ、私もいるし大丈夫…なのか？
正直不安ですが、ここから出るためにも頑張らないと。
「異常に生意気な子だと思ったけど…怖かっただけなのね！」
『八尋先輩、ミツバはいい子じゃないですよ…。』
…ダメだ。
八尋先輩はイケメンを前にするとIQが下がるんだ…
そんな単純なとこも可愛いけどね。
そして私たちはカガミジゴクを調べ始めた。
ずっと私の手を握るミツバ。
八尋先輩が仲良くなりたそうにしてる…
何か話題は…
「ミツバくん！境界は初めてだよね？」
「初めてだけど…」
「じゃあ境界について色々教えてあげるね！」
『八尋先輩優しい…！』
ステキ。
でもそんな素敵な先輩にミツバは酷いことばっかり言う。
『ダメだってミツバ！』
「だって生きてるくせに詳しすぎて引く。」
「グサッ！」
八尋先輩にミツバの言葉が刺さった。
＿＿＿ゴンッ
そしてバランスを崩した八尋先輩が鏡にぶつかった。
『先輩！結構な音しましたけど…！？』
「ふふ…寧々ちゃん大丈夫？」
「葵！？」
「うん！」
鏡に映っていたのは赤根先輩。
「寧々ちゃんの足ってすっごくブスだよねー」
「！！！」
『…え？』
小さな鏡に人が映る。
もっけちゃんや蒼井先輩…
花子さんと光まで！？
『どうなってるの…？』
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作者名：ななサマ | 作成日時：2024年3月15日 21時
