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「…ここなら静かに見れるな。」


光が見つけた穴場な場所。

空いっぱいに花火が映っていた。

周りには誰もいない。

私と光だけの世界。

一気に全身の体温が上がるのがわかった。

それに光の手、大きくて男の子らしい手。

さっきまで握っていたという事実が信じられない。

この気持ちを伝えたい…。

そう思っても行動出来ない自分が嫌になった。










「…A」





光の声がやけに響く。











「A…好きだ。大好きだ。」








『…え、』









私の伝えたかったその言葉。





光は私の目を見てしっかり伝えてくれた。








『嬉しい…っ、よろしくお願いします…っ!』







私は顔をグチョグチョにして泣いた。





「ははっ、嬉しいなら泣くなよ…っ!」








私と光は抱きしめ合った。




光の目にも涙が光っていた。

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作者名:ななサマ | 作成日時:2024年3月15日 21時

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