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「お前そんな食えんのか…？」
私の持つ大量のたこ焼きを見て、光は言った。
『…半分こしよ。』
「…だよな。」
今はお腹すいてるけど食べたら絶対後悔するやつだ…。
光に少し分けてあげよう。
「焼きそばひとつ！！」
光は焼きそばを買って、私の元に戻ってきた。
「歩きながら食うのキツイよな。どっか座るか。」
『うん。とりあえず適当に歩いて探そう。』
私と光はたこ焼きと焼きそばを抱え、座れる場所を探した。
「あー、疲れたぜ…」
『人、じゃないけど、人混みは疲れるよね。』
やっと少し静かな場所に出れた。
私たちはそこに腰を下ろし、買ったものを食べだした。
『ん〜！最高。』
「うまっ！」
私たちの前にはたくさんの食べ物が並んでいた。
たこ焼きと焼きそばだけじゃ足りず、歩いてる時に目に付いたクレープやチョコバナナもある。
「これ、勢いで買っちまったけど…食い切れるか？」
『いけるいける。甘いものは別腹。』
「化け物だな…」
私たちはひたすら食べまくった。
「美味かったな！」
『うん！最高だった。』
案外ペロッと食べれた。
体重なんて気にしない…←
『あ、光。口にクリームついてるよ。』
「え、どこだ？」
クレープに乗っていたであろうクリームが光の口についていた。
光が口元を触るけどクリームを取ることが出来ない。
『まって、取るよ。』
私は光の口元にハンカチを持っていき、クリームを取る。
「あ、ありがと…」
『ふふっ、どういたしまして。』
少し恥ずかしそうにする光が可愛く見えた。
「な、なぁ…聞いたんだけどよ、お前…す、好きな人、いんのか？」
『え、』
たどたどしい態度で光が聞いてきた。
…いや、なんで光が知ってるの！？
え、まさか私が光のこと好きなのバレてる…！？
『な、なんで知ってるの？』
動揺を隠せないまま、私は光に質問した。
「いや、横尾と佐藤が教えてくれてよ…。山田が告白した時に好きな人がいるからってAに断られたって。」
『…言った、言ったわ…。』
そうだ、山田くんがしつこくてこう言っちゃえば諦めてくれると思ったんだ。
嘘じゃないしいいかなって思って…。
『…うん、好きな人いるよ。』
「ま、マジか…。」
あぁ、この気持ちを伝えられたらどんなに楽だろう。
でも私にそんな度胸はない。
それでも知りたい。
『光、は？』
あなたの気持ちを。
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作者名：ななサマ | 作成日時：2024年3月15日 21時
