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「ウオオオオオ先輩、A！今行きます！！！」
「少年！！やめて！鏡割らないで！！」
少年が鏡を雷霆杖で割ろうとしてくる！
俺の大切なトイレが！！
「七不思議三番だとぉ！？」
「そうだよ…」
やっと少年が話を聞いてくれる…。
「すぐ助けに行ってあげたいところだけど…ヘタに俺が行くと強化しちゃう可能性が…って、さっきからきいてる？？」
「おう！お前は心がスッゲー汚ねぇって話だよな！」
「うん…否定はしないけど…」
そんなどストレートに聞いてくる…？
「ヤシロとAの怖いものがなんなのか。それによって三番の出方も変わってくるから、とりあえず中の様子だけでもわかればいいんだけど…」
どうしよう…。
『え？記憶がない？』
「うん。覚えてないんだ。生きてた頃のこととか、なんで死んだとか。」
うそ…
『っ…』
私は覚えてるよ、ミツバ。
ミツバが大変だったことも、楽しかったことも、死んだことも…。
「でも、何故かAちゃんのことは何となくわかったよ。」
『え、そう…』
なんで私だけ覚えていたんだろう。
「ここから出るにはどうすればいいわけ？」
「よ、依代を壊せばいいはずだけど…」
『あ、赤根先輩…』
鏡にぱっと映ったのは赤根先輩。
「あんなところまで行きたいの？」
「あんなところ？」
赤根先輩は人差し指を天井に向けた。
『あ、あそこに依代が…。』
「うそ！あんな場所に…」
誰がどうやって貼ったのよ…。
＿＿＿ゴーン…ゴォーン…ゴーン…
「急に暗く…これなんの音？」
「足首が太い人間はいない方がいい…だからね…
私があなたと入れ替わってあげましょう！」
「女の子がヘンタイに！！」
赤根先輩がカラスみたいな黒いやつに変わった。
「食べるならこっちを！」
「ミツバくん！？」
ミツバが八尋先輩の背中を押す。
「霊の君は力が弱い。ただの不良物件です。」
「こんな可愛い僕が不良物件！？」
「あなた…気づいていらっしゃらないのかもしれませんが、顔面偏差値ギリギリ"上の下"ってところですよ。」
「ミツバくん！」
ミツバが事実を目の当たりにしてショック死してる…。
上の下っていいほうじゃない？
どれだけだと思ってたのよ…。
「ちなみにそこの大根は"中の下"です。」
『八尋先輩が中の下？目が腐っているわ。』
「あなたは上の中ですね。実に可愛い。一緒に住もう。」←
「「『………は？』」」←
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作者名：ななサマ | 作成日時：2024年3月15日 21時
