マイボイ好きの少女は何を思う【3年A組】

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柊「…残念ながら、今の答えは“不正解”だ。」


不正解、それはすなわち死を意味表す。

その言葉に誰もが絶望しただろう。


柊「確かに景山はクラスメイトから無視されていた。そして親友だと思ってたお前にも避けられて深く傷ついた。
でも、それが亡くなった理由じゃない」


茅野「違う!!私のせいなんです！本当に...」


柊「お前のせいじゃない」


里見「なんでお前にそんな事が分かるんだよ！」


柊「景山本人から聞いたからだ」


死んだ理由とか、どうでも良いから、早く帰りたい


甲斐「なら、景山は誰に何をされて死んだって言うんだよ！」


柊「それはお前達で探せ」


甲斐「んだと？」


柊「なぜクラスメイトが死ななきゃならなかったのか、この十日間で考えるんだ！」


柊「さてと、不正解だった場合ペナルティーが課せられるんだったよな？」


諏訪「ちょ、待ってよ！マジで殺す気！？」


先生が肯定すると、たちまち教室内がパニックになった。

挙句の果てに泣き叫び、命乞いをしていて、まさに地獄絵図だろう。


やめて、お願い、叫ばないで、甲高い声出さないで、なんて声は届かない。

私は不安で無意識に自分を落ち着かせるようにぬいぐるみを抱きしめていた。

そんな様子に気づいてか、甲斐君が傍に来て背中を擦ってくれた。


石倉「そんなに、殺してぇなら茅野をやれよ！

だいたい、お前が間違えたんだ、お前らもそう思うだろ？

なぁ、茅野。お前が死ねよ？」


その言葉に反対するものは誰一人いなかった。

勿論私もだ。


柊「ふっ、あははは！

本当にお前らは、揃いも揃ってクズだなぁ！」


柊「自分が助かれば他人はどうなっても構わない。
どうしてそんな貧しい考えが生まれるのか…

モラルの欠如！
アイデンティティの拡散！

要は中身が空っぽなんだよ！


お前達はさっきの茅野を見て何も思わなかったのか！？

景山の死から目を背けてきた自分を奮い立たせて向き合おうとした茅野を見ても何も思わなかったのか！？」


柊「過去の自分が今の自分を作る。

だからお前も、お前も、お前も、お前もだよ！

極めて幼稚なガキのまま成長が止まってるって訳だ！

そんなやつらが一体何から卒業するって言うんだよ！？」


最後に私を指さして泣きながら訴えていた。


柊「いいか、よく聞け！

何故、景山澪奈は死ななきゃいけなかったのか！

これから彼女の生き様を通して、お前らの考えがいかに脆くて弱いものなのかを！

思い知らせてやる！」

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