3年A組短編集4 (ページ9)

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みつかった.Hiiragi(ﾘｸ) ページ9

私と担任の先生、柊一颯は交際している。

でも、クラスのみんなには公表してない。

だから、周りのみんなは気づいていないはず。

朝、いつも通り登校した。

すると、みんなが私に視線を移した。

『…ん?』

香「これ、ブッキーと空音だよね?」

『え…』

唯「空音…ブッキーとそういう関係なの?」

『それは…その…』

涼「はっきりいいなよ」

愛「別に怒ってるわけじゃないから…」

誰が…その写真を撮ったの…

なんでその写真が出回ってるの…

みんなにバレちゃったよ…

一颯…どうしたらいい?

柊「おはようございまーす。

あれ、集団いじめかー?」

香「いじめてないし。

てか、ブッキー、これどういうこと」

香帆はさっきの写真を一颯にも見せた。

「…これは?」

香「ネットで拡散されてる。

これ、ブッキーと空音だよね」

「あぁ。俺と山崎だな。

誰がその写真撮ったんだ?」

香「それは…知らない。」

「これって盗撮じゃないのか?

そのうえ無断でネットにあげてる。

この中にいんだろ?」

と一颯が言うと、1人反応した奴がいた。

それは…

「わたし、です。」

そう。結城美咲だ。

「なんでこんなもの撮ったんだ」

美「…フォロワー増えるかなって。」

「…あれほど言ったのに。」

美「ご、ごめん。

でも、どんな関係なの!?」

「なにが?」

美「空音ちゃんと、ブッキーの関係」

美咲ちゃんが一颯に問い出す。

一颯は私と目を合わせると、手招きした。

私は一颯の元へと向かった。

「もうここまできたら隠す必要もないな。

…そうだ。

俺は、空音と付き合ってる。」

里「は…まじかよ」

真「なんで…」

辻「教師と生徒ってダメじゃないの?」

「あぁ。本当はな?

でも、俺はそれでもこいつが好きなんだよ。」

『…いぶき…』

「だから、別にお前らに知られたからって

別れるつもりもない。

あと…ひとつお願いがある。」

さ「おね…がい?」

「こいつをいじめたり、ハブくような行為は

絶対にやめてくれ。頼む」

一颯は深く頭を下げた。

私は、俯いたまま。

唯「…別にハブく必要もなくない?」

涼「たしかに笑」

『え?』

愛「結構うちら空音のこと好きだし」